だから今日も、庄屋で一人のみ・・・
イタリアから持ち帰ったコンピュータの様子がおかしくなってきた。
3分ほど作業をしていると、
勝手に電源が落ちてしまう。
イライラした気分から逃れたくて、
コーヒーを入れにキッチンに行った。
「お母さん、
コンピュータの電源が落ちちゃうのよ。
これじゃ、落ち着いて文章もつづれないし、
ネットショッピングもできない。
何も出来なくてイライラしちゃう・・・」
すると母は一言
「そっか~。生きてるってことだな」
と言った。
確かに。
イライラした気持ちはマイナスの感情だけど、
生きているからこそ味わえているわけで、
その生きてることへの感謝が、
イライラの中和剤のように入り込んでほんの少し落ち着いた気持になった。
気を取り直し、昔、母が使っていたコンピュータを引っ張り出した。
立ち上げやクリックの反応に異常に時間がかかるけど、何とか使えて、この投稿もこのコンピュータで打っている。
私のコンピュータに関しては、
ネットでバッテリーを注文したので、
届いたら取付に挑戦してみようと思う。
その日の夕方、今度は母が慌てた声を上げた。
「きよさ~ん、ちょっと、ちょっと!」
「どうしたの?」
「見て!この本ね、
ほら、ページがどんどん外れちゃうの」
図書館で借りてきた本を読んでいたら、
糊付けが弱っていたのか、
途中からページをめくる度にがハラハラと切り離されてしまう。
「これ、お母さんのせいにされたらどうしよう?
ねえ、すぐに図書館に電話して説明をしてくれる?」
これくらいで慌てちゃうなんて、大袈裟だな・・・
と思いながらも、図書館に電話をして状況を説明した。
図書館の方は
「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでた」
と丁寧に対応してくれて、
その事を母に伝えたが、すっきとしない様子だ。
そんな母に
「驚いたね。これも、生きてるってことよ!」
という気になれない。
「なんだったら、これから本、返却してこようか?
今、電話口に出てくれた人もいるわけだし」
と言うと、
「そうしてちょうだい!」
と一つ返事が返ってきた。
返却期限はあと、10日以上ある。
そして、強い雨が降っているが、
「私のせいじゃないのに・・・びっくりしちゃったよ」と繰り返されるほうが面倒なので、図書館に向かった。
歩き出してすぐ、
靴下がどっしりと濡れていて気持ち悪い。
図書館で返却すると、
そのまま家に向かわず、庄屋に向かった。
そして、スマホを取り出し、
ユーチューブのジャズピアノ講座をつまみに、日本酒を飲んだ。
ジャズピアノ講座を飲みながら酒を飲むことの楽しさを覚えてしまった!
困った人に寄り添うとき、
一番効くのは、問題を取り除いてあげること。
「生きてるってことだよ!」
などの励ましの言葉は、
気の利いたアドバイスになることも多い。
でも、実際に自分の時間と労力を費やして、
相手の心情的な問題を取り除いてあげることに比べると、雲泥の差がある。
翌日、また、キッチンから母の声がする。
「きよさ~ん、
図書館に早めに返さなければいけない本、
どれだっけ?」
いつもだったら、すぐに駆けつけるところだが、あえて突き放してみた。
「お母さん、ゆっくりと自分で確認してみてね」
そう返答したのち、
お茶を入れるふりをして、キッチンに行き、
「お母さん、本の件、分かった?」と聞いてみたら、
「うん。この2冊が返却日が最初なの。
それでね、あそこに置いた本が、後から借りてきた本よ!」
と自信満々に説明してくれた。
少し突き放しながらも、どこかでフォローする。
82歳の母、そして57歳の私にとって、
このパターンがストレスが感じないとわかってきた今日この頃。
そして今日も、庄屋さんに一人のみに行ってきま~す!
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