只今、40人の修道女の専任コック中
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「おじさん、いい人生ですね。ビールと猫!」
隣テーブルに座っている猫の主人の背に向かって話しかけると、
おじさんはゆっくりと振り向いて、
穏やかな笑顔で頷いた。
気温34度の夏の午後。
屋外テーブルで揚げ物をつまみに、
キンキンに冷えたビールを味っているおじさんの傍の椅子には、
杖が一本、立てかけてある。
猫も、12歳のわりには、
毛並みもばさばさしていて、
細身の体は年相応というには、少し頼りない。
でもどこか、テーブルには幸せの匂いが漂っていた。
「私には、こういう幸せを味わう心の余裕があるかな?」
「私には、今あるものを“これでいい”と受け入れる勇気があるかな?」
体の事を考えて水を飲もう。
揚げ物は体に悪い。野菜を食べよう。
猫が痩せていて心配だ・・・病院に連れて行かなければ
節約したいから、外での飲食は控えよう。
これが今の私の心の声。
損得や健康や将来や責任・・・
あらゆるものが、幸せにブレーキをかけたがる。
でも、おじさんは潔く、“今”と“自分”を生きているように見えて、
その笑顔は、私の顔つきよりも、もっと人間的で自然に映った。
羨ましいと感じた。
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