シエナの大海原を超え、アッシャーノの町へ
昔々、そのまた遥か昔の事…
700万前~300万年前、シエナは海の底にあった。
火山活動で土地が隆起し、海が引いたが、
その海底の形がそのまま残っているのが、クレテセネージ。
三寒四温で寒さが戻って来た日曜の午後、
私とマッシモは、15km先にあるアッシャーノの町へ、泳ぐように向かった。
3月2日(日)は、カーニバル期間の最後の日曜日。
この日、アッシャーノでは、ちょっとユニークな儀式が行われる。
靴修理職人のMeioが、この町の1年を語るのだ。
町で起きた良いことも、そうじゃないことも・・・
少しだけ からかいながら、でも どこか愛情を込めながら。
名前を出さなくても、町人たちは
誰の事を言っているのか?ピンと分かってしまう。
語り終えると、Meioを模った人形を燃やし
長い冬に終わりを告げ、春の始まりを迎え入れる。
調べてみたら、世界には似たような儀式がいろいろとあるらしい。
でも、燃やすものは国や地域でバラバラだ。
しかし、どうしてアッシャーノは靴修理職人なんだろう?
行政色も宗教色もなく、しかも、『修理職人』というところに、
庶民色が漂っていて、何だか好感が持てた!
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