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2025年3月 4日 (火)

シエナの大海原を超え、アッシャーノの町へ

昔々、そのまた遥か昔の事…

700万前~300万年前、シエナは海の底にあった。

火山活動で土地が隆起し、海が引いたが、
その海底の形がそのまま残っているのが、クレテセネージ。

三寒四温で寒さが戻って来た日曜の午後、
私とマッシモは、15km先にあるアッシャーノの町へ、泳ぐように向かった。

3月2日(日)は、カーニバル期間の最後の日曜日。

この日、アッシャーノでは、ちょっとユニークな儀式が行われる。

靴修理職人のMeioが、この町の1年を語るのだ。

町で起きた良いことも、そうじゃないことも・・・
少しだけ からかいながら、でも どこか愛情を込めながら。

名前を出さなくても、町人たちは
誰の事を言っているのか?ピンと分かってしまう。

語り終えると、Meioを模った人形を燃やし
長い冬に終わりを告げ、春の始まりを迎え入れる。

調べてみたら、世界には似たような儀式がいろいろとあるらしい。

でも、燃やすものは国や地域でバラバラだ。

しかし、どうしてアッシャーノは靴修理職人なんだろう?

行政色も宗教色もなく、しかも、『修理職人』というところに、
庶民色が漂っていて、何だか好感が持てた!

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