イタリアワイン。日本の方がお買い得なワインも?
この時期、イタリアの各地ではワインの試飲会が行われ、
レストランやワインショップに従事する者は、
試飲をしながら取り扱いワインを決めている。
ワイン選びをする中で、
時々、ネックになるのが、日本での販売価格。
例えば、サッシカイア(SASSICAIA TENUTA SAN GUIDO)
トスカーナ州ボルゲリで作られるワインだが、
何故、トスカーナ州シエナの大手スーパーでは€315(約5万円)で売られているのに、日本のサイトでは、38,500円で販売されているのだろう?
2018年、ワイン・スペクテーター誌は、
『サッシカイア2015』を世界のNo1ワインとして表彰した。
続く2016年ヴィンテージは、
ワイン・アドヴォケイト誌にて100点を獲得している。
この快挙を知ったトスカーナに住むイタリア人の知人は、
日本に旅行した際、日本でサッシカイア2015年を購入し、
イタリアに持ち帰っていた。
サッシカイアのような特別なワインはおいといて、
今、「仕入れてみようかな?」というワインと向き合ったが、
手を引く事にした。
私は、ワインの事業をしているので、
作り手からワインを買う際は、勿論、仕入れ価格となる。
Lacrima di Morro d'Alba
仕入れ価格:税込み€10.98 (日本円にすると1,767円)
しかし、日本のサイトを調べてみると、
インポータを通じて日本に渡ったこのワインは、ネットで1,800円で販売されている。
その反対もあり、
イタリアの仕入れ価格に対し、
日本のネットでは、とても高い価格が付けられているワインもある。
ちなみに、仕入れを検討していたこのワイン「Lacrima di Morro d'Alba」
も、Luca Maroni から 99 ポイントを得ているとのこと。
『大量生産』+『ワインジャーナリストの高評価』=日本の方が安く買える、という構図。
日本の方が美味しいワインをお手頃価格で買える事は良いと思うのですが、
「どうして、海外送料、通関料、様々な流通を経ているのに、この価格で販売できるんだろう?」と、その仕組みを知りたいな?と思ってしまう今日この頃です。
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