留学生女子とワイナリー訪問
ワイン初心者の留学生女子を連れ、ワイナリーを訪れた。
広大なブドウ畑の中に位置するワイナリーは、通常、車がないと辿り着くのが困難だが、
彼女たちが通う大学からバス1本で行けるワイナリーがある!
しかも、参加者が外国人大学の学生だと知り、
通常18€の試飲料を、10€までサービスしてくれるとは、何ともありがたい。
この日はどんよりと塞いだ空模様だったけど、
彼女たちの明るさが差し込んで、気分は晴れだった。
ワイナリーの入口でバスは停車。
下車するなり「わ~、やばい!やばい!」と、歓喜の声を上げている。
葡萄畑に挟まれた道を進み、施設内に入ると
「ボンジョールノ!」と、背後から男性の声がした。
メールで予約を交わし合ったダビデだ。
ワイン初心者の留学生女子を連れ、ワイナリーを訪れた。
広大なブドウ畑の中に位置するワイナリーは、通常、車がないと辿り着くのが困難だが、
彼女たちが通う大学からバス1本で行けるワイナリーがある!
しかも、参加者が外国人大学の学生だと知り、
通常18€の試飲料を、10€までサービスしてくれるとは、何ともありがたい。
この日はどんよりと塞いだ空模様だったけど、
彼女たちの明るさが差し込んで、気分は晴れだった。
ワイナリーの入口でバスは停車。
下車するなり「わ~、やばい!やばい!」と、歓喜の声を上げている。
葡萄畑に挟まれた道を進み、施設内に入ると
「ボンジョールノ!」と、背後から男性の声がした。
メールで予約を交わし合ったダビデだ。
皆、一人一人、名前を伝えながら握手をし、
テイスティングルームに入ると、そこではオーナーの娘、サーラが待っていて、
そこでも握手を交わし合った。
サーラは親日家で、知っているアニメのタイトルを口にする度、
皆で盛り上がっている。
イタリア語がまだ不慣れな留学生女子だけど、
アニメのタイトル一つで、気持ちが通じ合えるのは凄いな~、と実感した。
さて、ワインを飲む前から和んだ空気の中、テイスティングがスタート。
最初のワインは、キャンティコッリセネージ。
セメントタンクを使用し、短い時間で醸造した飲み口のよいサンジョヴェーゼ主体のワイン。
注がれたワインの香りに触れた途端、彼女たちの表情がパッと明るく咲いた。
2本目のワインは、キャンティクラッシコ。
樽の熟成を経たこのワインは、1本目と同じ葡萄品種でありながらも、
骨格と果実の深みを持っている。
「2本のうち、どっちが好きですか?」とダビデが尋ねると、
彼女たちは、少し戸惑いながらも、
「ん~、1本目かな?」「私も1本目」「私も・・・」「私も1本目」
と、皆、1本目を指定したものだから、私とワイナリー2人は顔を見合わせた。
「どうしよう? この先、もっと強いワインに入っていくのに・・・」
ダビデは、皆に、追加のグラスを配り始め、
サーラは、これからのワインについて説明した。
「今から2本同時にテイスティングします。
2本とも、同じ葡萄品種。同じヴィンテージ。同じ醸造方法なのよ。
でもね、葡萄の育った土地が違うの。土質や標高、斜面や風など、テロワールの違いがワインの味に変化を生む事、感じてほしいの。ちなにみに、ラベルに月が描かれているのが、私たちがいる土地の葡萄を使用。女性的でエレガント。
そして、太陽が描かれているワインは、少し離れた畑で採れた葡萄を使ってるの。パワフルで男性的なの」
彼女たちの前に2種類のワインが注がれると、
初心者のはずの彼女たちは、ワイングラスの足をつまんで、グラスをクルクルと回したりしている。
「私、月の方が好きやわ!」
「私も・・・月かな~」
この2つのワインは、キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ’17。
それぞれが果実の奥に、スパイスやカカオ、ドライフラワーなど、様々なニュアンスを持っていて、
その個性が独特の美味しさを醸し出している。
酔いが回って来たせいか、気楽な質問が飛び出てくる。
「もうちょっと、注いでみていいですか?比較したい」
「いいよ!」
「すみません! 最初のワイン、もう一度試してみていいですか?」
「勿論だよ!」
「ん~、さっきは最初のワインが美味しいと思ったけど、何だか香りが薄く感じる・・・」
「このクッキー、凄く美味しい!これも、ここで売ってるんですか?」
「タラッリね。残念ながら売ってないの(笑)」といいながら、サーラがおかわりを運んでくる
4本のサンジョヴェーゼに続き、最後のワインが注がれる。
その香りに触れると、Kちゃんが「私、これ好き!」と声を上げた。
5本目のワインは、メルローとカベルネ種。
サンジョヴェーゼは使用されていない。
「なんかさ、こっちのワインは、キャピキャピしてたね」
「なんだか、キラキラ~、って感じ!」
私やワイナリーの人に向けた発言の時は言葉を選んでいるが、
彼女たちが内輪で交し合っている感想には、新感覚なワードが飛び交っていて面白い。
「すみませ~ん!このワインって、いくらなんですか?」とMちゃんが質問をすると、
ダビデがワインリストをもってきてくれた。
「わ~、このワイン、45€もするんや!全部飲んどこ!」
大阪留学生女子のMちゃんが叫ぶと、
これまで、飲みきれないワインをsputacchieraに入れ流していた女子まで
つられて、ワインを口に運んでいた。
4種類のサンジョベーゼワインにメルロ+カベルネ種のスーパータスカン。
ワイン初心者の留学生女子に、このような形でワインに触れてもらえた事はとても嬉しい!
ワイナリーの皆様に感謝です。
Fattoria Carpineta Fontalpinoのワインは最高でした。
まもなくシエナを去る彼女たちですが、この日の余韻は、ず~っと美味しく残ってくれることと思います・・・
皆、一人一人、名前を伝えながら握手をし、
テイスティングルームに入ると、そこではオーナーの娘、サーラが待っていて、
そこでも握手を交わし合った。
サーラは親日家で、知っているアニメのタイトルを口にする度、
皆で盛り上がっている。
イタリア語がまだ不慣れな留学生女性だけど、
アニメのタイトル一つで、気持ちが通じ合えるのは凄いな~、と実感した。
さて、ワインを飲む前から和んだ空気の中、テイスティングがスタート。
最初のワインは、キャンティコッリセネージ。
セメントタンクを使用し、短い時間で醸造した飲み口のよいサンジョヴェーゼ主体のワイン。
注がれたワインの香りに触れた途端、彼女たちの表情がパッと明るく咲いた。
2本目のワインは、キャンティクラッシコ。
樽の熟成を経たこのワインは、1本目と同じ葡萄品種でありながらも、
骨格と果実の深みを持っている。
「2本のうち、どっちが好きですか?」とダビデが尋ねると、
彼女たちは、少し戸惑いながらも、
「ん~、1本目かな?」「私も1本目」「私も・・・」「私も1本目」
と、皆、1本目を指定したものだから、私とワイナリー2人は顔を見合わせた。
「どうしよう? この先、もっと強いワインに入っていくのに・・・」
ダビデは、皆に、追加のグラスを配り始め、
サーラは、これからのワインについて説明した。
「今から2本同時にテイスティングします。
2本とも、同じ葡萄品種。同じヴィンテージ。同じ醸造方法なのよ。
でもね、葡萄の育った土地が違うの。土質や標高、斜面は風など、テロワールの違いがワインの味に変化を生む事、感じてほしいの。ちなにみに、ラベルに月が描かれているのが、私たちがいる土地の葡萄を使用。女性的でエレガント。
そして、太陽が描かれているワインは、少し離れた畑で採れた葡萄を使ってるの。パワフルで男性的なの」
彼女たちの前に2種類のワインが注がれると、
初心者のはずの彼女たちは、ワイングラスの足をつまんで、グラスをクルクルと回したりしている。
「私、月の方が好きやわ!」
「私も・・・月かな~」
この2つのワインは、キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ’17。
それぞれが果実の奥に、スパイスやカカオ、ドライフラワーなど、様々なニュアンスを持っていて、
その個性が独特の美味しさを醸し出している。
酔いが回って来たせいか、気楽な質問が飛び出てくる。
「もうちょっと、注いでみていいですか?比較したい」
「いいよ!」
「すみません! 最初のワイン、もう一度試してみていいですか?」
「勿論だよ!」
「ん~、さっきは最初のワインが美味しいと思ったけど、何だか香りが薄く感じる・・・」
「このクッキー、凄く美味しい!これも、ここで売ってるんですか?」
「タラッリね。残念ながら売ってないの(笑)」といいながら、サーラがおかわりを運んでくる
4本のサンジョヴェーゼに続き、最後のワインが注がれる。
その香りに触れると、Kちゃんが「私、これ好き!」と声を上げた。
5本目のワインは、メルローとカベルネ種。
サンジョヴェーゼは使用されていない。
「なんかさ、こっちのワインは、キャピキャピしてたね」
「なんだか、キラキラ~、って感じ!」
私やワイナリーの人に向けた発言の時は言葉を選んでいるが、
彼女たちが内輪で交し合っている感想には、新感覚なワードが飛び交っていて面白い。
「すみませ~ん!このワインって、いくらなんですか?」とMちゃんが質問をすると、
ダビデがワインリストをもってきてくれた。
「わ~、このワイン、45€もするんや!全部飲んどこ!」
大阪留学生女子のMちゃんが叫ぶと、
これまで、飲みきれないワインをsputacchieraに入れ流していた女子まで
つられて、ワインを口に運んでいた。
4種類のサンジョベーゼワインにメルロ+カベルネ種のスーパータスカン。
ワイン初心者の留学生女子に、このような形でワインに触れてもらえた事はとても嬉しい!
ワイナリーの皆様に感謝です。
Fattoria Carpineta Fontalpinoのワインは最高でした。
まもなくシエナを去る彼女たちですが、この日の余韻は、ず~っと美味しく残ってくれることと思います・・・
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