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2025年1月

2025年1月31日 (金)

朝は5つ★のバール!

地元のシエナ人に愛されているバールで朝食。

今回もバールを出た時に、
私の顔は笑顔でほころんでいたので、
このバールの評価は☕☕☕☕☕

分析としては、
・店内のワンちゃんたちが可愛かった。
・バリスタが笑顔で接してくれた。
・ビンテージもののカップが美しかった。
・カプチーノのクリームが滑らかだった。
・カフェにかぶさるクリームの色も良かった。
・店内が明るくて観葉植物が綺麗だった。
・パスタが美味しかった。

そして、マッシモとの会話が柔らかかったから


どのバールに入っても、カフェやカプチーノの味に大した差はなく、
似たような金額を設定している。

そんな中、今日の始まりの朝は、
自己流5つカップのバールで過ごし、
少しでも明るいスタートを切りだしたい!

個人的には、ワンちゃんがいるバールはポイントが高いです。

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2025年1月28日 (火)

テイスティングの独り言 3日目

 

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テイスティングの独り言 2日目

 

 

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テイスティングの独り言 1日目

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2025年1月21日 (火)

今回の日本帰省で、キャベツが高級食材になっていた!

実家で過ごす間、毎日のように近くの大型スーパーに通った。

鮭、ブリ、納豆、豆腐、キャベツ、バナナ・・・

母との献立をあれこれ考えてみるが、
結局のところ、いつも同じ食材を買ってしまう。

今回、軽い衝撃を覚えたのは、
これまで、1回の会計が2,000円台で収まっていたのに、今回は軽く3,000円を超え、うっかりすると、5,000円近くなってしまったこと。

ホントに、物価が上がったもんだな~

でも、鮭の切身が1パック2切入で500円。
ユーロにすると1パック3ユーロか?

それを考えると、
イタリアで売られているサーモンはやや大きめだが、日本の方が、肉や魚はお買い得かな?と感じたりしたが、
シエナでの私の食生活は野菜が多く、
イタリアから日本へと場所が変わっても、
生野菜をバリバリと食べないと気が済まない。

日本に到着した初日、何も知らずにスーパーに行き、キャベツの金額を目にした時には、ほんとに驚いた!

一体、何が起こったの?
キャベツ1玉が500円だなんて!

その他、トマトは1つ160円、
玉ねぎは2個入りで300円・・・

ちなみに、シエナのスーパーでは、
 ・キャベツ1玉(800g)は €1.23(約198円)
 ・レタス1玉(400g)は €060(約96円)
 ・玉ねぎ1個 は €0.25(約40円)

夏になると、大家さんが自家菜園で育てたトマトやレタス、ズッキーニをどんどんくれるので、
お気軽に野菜生活を楽しめている。

そういえば、今回の帰省中、友達と沖縄料理店で食べたゴーヤチャンプルには、沢山のもやしが使われていたな。

悪天候、人件費の高騰や円安、農業の経費の値上がり等々、
野菜の価格高騰の裏には、様々な要因がある事も分かるのだけど、
美味しく健康生活を続ける上で、節約できないのが野菜。

春には、野菜の価格が優しくなっていますように!
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トスカーナの自然に、春支度の気配?

暦には〔1月20日は大寒〕とあるけど、
一体それは、いつの時代の事だったのだろう?

私がシエナに来たばかりの頃は、
雪で覆われた街や葡萄畑を見る事もあったが、
あれから20年。

自然に目を向けると、
休眠期で眠りについているはずの薔薇は目を覚まし、ミモザもそろそろ、咲き始めようとしている。

朝の空に響く鳥たちの声も賑やかで、
クロウタドリが美しい声で奏でていると思いきや、
カササギは相変わらず風邪をひいていて、咳払いをしているし、
鳩は朝から、絶望的な声で何かを叫んでいるようだ・・・

カレンダーを見ながら
「春の到着まで、まだ時間があるね」
とのんびり構えていると、
早めの到着に慌ててしまうかもしれない!

アーモンドや杏の花が咲き出したら、
気持ちが浮きだって、じっとしていられないから、
面倒で地味な作業は、
今のうちに、片付けておかなければ・・・
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大寒なので、少しホットな曲をご紹介!

久々の音楽紹介♪

ブラジル リオデジャネイロで生まれたアーティスト、
マルコス・コステンバーダ・ヴァーリ(現在81歳)のボサノバをお聴きください!

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2025年1月19日 (日)

イタリアではエレベーターにご注意ください!

イタリアにいると、日常のシーンで面白可笑しい光景を目にする事もあるが、
ヒヤヒヤさせられる場面もあり、そっちの方が多いかもしれない。

これまで、比較的、日常生活で感じた温厚な情景を語って来たけど、今回はあえて、後者の方に触れてみたく、今回の日本帰省で遭遇した体験を綴りますね。

時を遡ること、2024年の12月24日、
シエナからの直行バスでフィウミチーノ空港に到着。
これまで使用していたフィレンツェの空港とは違い、途方もなく大きく感じられる空港で、
自分がどこに行ってよいのか分からず、とりあえず、目の前にあるエスカレーターを登る事にした。

私の前には、長身のアフリカ人男性が3人。
それぞれが、スーツケースを両手に持ち、エスカレータを登り始めた。

私も、彼らから数段の感覚を置き、
2つのスーツケースを慎重にエスカレータに乗せ、上に登って行った。

エスカレータの半分を過ぎたところで、
けたたましい音を立てながら、上からスーツケースが転がり落ちていった。

びっくりする間もなく、アフリカ人男性も転がり落ちてきて、
左手でもう一つのスーツケースを握ったまま、私に突っかかって、停まった。

私は、私の2つのスーツケースを両手に握ったまま、
片足の膝で、男性を支え、
「ノー!」と叫びながら、踏ん張り続けた。

上階に登り切った後、
男は、「ho sbagliato, ho sbagliato(間違えた、間違えた・・・)」 と繰り返し、
私は、ヘタン、ともぬけの殻状態で歩き始めたが、
時間の経過と共に、じわじわと怒りの感情が沸いてきた。

膝に痛みを感じたが、日本に到着する頃には、痛みも違和感もまとっていなかった。

数か月前、シエナに到着した日本人女性から、
「キヨミさん、ローマの空港で大変な光景を見たんです。
 エスカレーターに乗ってたら、上からスーツケースがガッタン、ガッタンと転がり落ちてきたんです。
 あれ、危ないですよ!」と聞いていた。

これまで、フィレンツェの空港を使っていたが、
出発階へはエレベータを利用していたので、スーツケースをもってエスカレーターを登る事に、
緊張感が欠けていた。

昔、トンネルの中で車の事故に巻き込まれた事があるが、
どんなに気をつけていても、前方から居眠り運転の車に正面衝突されたら、
こちらは悲鳴を上げ、後は運命に任せるしかない。

今回のエスカレーターの件も、
一歩間違えていたら、長身のアフリカ人の転倒に巻き込まれ、
私も、スーツケース同様に、バッタン、バッタン、と転がり落ちていたかもしれない。

エスカレータの幅狭い1段で、
二つのスーツケースを握りながら、私はいったい、
どんな体制で、長身のアフリカ人を支えていたのだろう?

日本行の飛行機に乗る替わりに、
救急車に乗って、病院に運ばれていたかもしれないところを、
私は救われた。

日本では、母が私を心待ちしている。
そんな母を悲しませないよう、私を守ってくれたのは、
お父さんかな? お爺ちゃんかな? それとも、お世話になったあの方かな・・・?

皆さんも、イタリアでエスカレーターに乗る時は、
十分に、前の人との距離をとる事をお勧めします!

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2025年1月14日 (火)

ITA機内食備忘録〔羽田→ローマ〕編

昨年の12月24日、
日本帰省の旅路の様子を投稿した際、
ITAの機内食についても軽く触れたが、
その時の機内食にはビールやワインがなく、
簡単なノンアルコールだけだった。

しかし「私がITAに乗った時は、ビールありましたよ!」というコメントもいただいたりした。

はたして、どっちだろう?

機内食にアルコールが配給されるか、されないか?

飲みたければ、搭乗する前、もしはフィウミチーノ空港に到着してからでも飲めるわけで、どうでもよい事に感じらるが、たかがアルコール、されどアルコール・・・

機中でアルコールを飲みたい欲が沸いてくる。

その感覚は、約45年前、
夏休みに祖父母の暮らす新潟へ向かった車内の経験とどこか似ているかもしれない。

上野駅の売店でゆで卵と冷凍ミカンを買って特急に乗り込む。

そして、何処の駅か忘れてしまったが、
美味しい釜めしが買える駅があり、
その駅に到着すると、乗客は一斉に釜めしを求め、ホームに降り立つ。

父も勢いよくホームに降り、
家族分の釜めしと、プラスチックの容器に入った熱いお茶をもって席に戻ってきてくれて、発車し始めると、ゆらゆらと揺れる車内で釜めしを食べた。

この釜めし駅弁は、
当時の私たち家族にとっては大きなイベントで、
釜めし弁当を食べるのは、列車の中だけの事だった。

デパートで買った釜めしを家で食べるのと、
車内で揺れながら食べる釜めしは全く違うように、
機内で飲むワインも、なんとなく、私の中で細やかな楽しみになっていた。

さて、離陸してから3時間。

機内食の配給が始まり、
「ジャパニーズ、OR、イタリアン?」
というキャビンアテンダントの声が近づいてくる。

「ジャパニーズ、ペルファヴォーレ!」

不安まじりの期待で蓋を開けると、
ご飯の右側には厚切りの牛肉の煮込みがあった。

んっ? 美味しい~!

オクラとヒジキの付け合わせにも満足。

続いてドリンクのワゴンがやっきて、
そこにワインの瓶が見えた時には、
(やった~!)と心の中で叫んだ。

早速、白ワインを注文。

隣客はビールを頼んでいて、それはPERONIだった。

この食事の後、数時間が経ってパニーノとスナックが配給され、到着2時間前には、おにぎりが配られた。

正確に言うと、サンドイッチとおにぎりが選べるようになっていたが、やっぱりジャパニーズを選択。

「おにぎりは冷たくて固いです」とある人からコメントを頂いていたので、
手にした瞬間に(ほんとだ!固い!)と面白く感じた。

そして、アルデンテのおにぎりを噛みながら、
イタリアが近づいている感覚を味わった。

という事で皆様、前回は「ITAにアルコールは出ない」と投稿しましたが、今回の飛行では、白ワインも赤ワインもビールも、バッチリ。

食事に関しても、日本で食事積み込むせいなのか?
美味しくいただきました。

また、ITAで日本に戻りたいな!

皆様にも、2025年、
味わいある旅のエピソードがありますように!

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2025年1月 7日 (火)

御一人様 その2

家でテレビを見続けるのもしんどくなり、
ふら~と外に出てみる事にした。

さて、何処に行こう?
飲むには、まだ早すぎる・・・

ヨーカ堂で時間をつぶしているうちに小腹が空いてきたので、
隣接している回転寿司に足が向いた。

16時過ぎ。

空いた店内のカウンターで、
のんびりと本を読みながら寿司を食べるなんて、
寿司カフェっぽくて、なかなか居心地が良いものだ。

私の右隣には、私と同年代くらいの女性が座っていて、
彼女が注文した皿が、私の目の前をビュンビュンと通過しては、
彼女の目の前で、ピタっと止まる。

そんな急行寿司を眺めながら、
「あっ、マヨネーズ!」
「おっ!お次はポテトときたか・・・」

等など、つい観察してしまう自分がいる。

右隣の女性は席を立ち、お会計に向かうと、
その席には、少し年配の方が着席した。

気配からでは、男性だか女性だか分からない・・・

気づくと、その方の前のレーンには、
5皿の寿司が並んでいた。

回転し続けるレールの上段のレールに、
タッチパネルで注文した何皿もの寿司が並んでいる光景に軽く驚いた。

少し経って「34番のお客様、お寿司をおとりください」と店内放送が流れた。

何だか面白いな~、と一人ほくそ笑んでしまった。

私の左隣には、少しおめかしをした年配の女性が着席した。

「すみません」と店員さんに声をかけ、
「お茶は、どうやったらいいのかしら?
 ごめんなさいね~
 私、はじめてなのよ。こういうとこ」

と言っている。

「初めての回転ずし! 大丈夫かな、この方?」

気になりつつも、見ちゃいけないと思い、
意識を本に向けると、こんな文章が目に飛び込んできた。

「困っていても誰にも言えないような人が
 心を病んだり、
 うつになったりするのだと思います。
 そういう人に対しては、
 周囲の人間が気づいてあげて、
 その人が置かれている状況を理解してあげて、
 優しくしてあげることが、まずは大切です。
 やはり優しさが必要です。
 人間というのは、優しということが一番の美徳なのではないでしょうか」

何故、このタイミングにこのフレーズが?

鬱になるほどの状況ではないけれど、
この女性は、初めての回転ずしの状況を困っているはず。

そして、周囲の人間とは・・・私???。

「気づいてあげて、その状況を理解し、
 優しくしてあげることが大切です」

本から囁かれているような気がして
そ~っと体の角度をずらし、
「大丈夫ですか?」と声をかけてみた。

女性は少し照れた表情で、

「あ~、助かります。
 私ね、テレビで見たのを食べてみたいの。
 カニにマヨネーズが乗ってるやつ」

「カニですね。
 タッチパネルを見てみましょうか。
 にぎり、巻物、サイドメニュー・・・
 あ、ここにカニってありますね。
 ここを押してみましょう」

いくつか注文に付き合い、
私はまた、御一人様の世界に戻り、
本と寿司に向き合った。

それにしても、両隣の年配者の食欲は旺盛で、
この御年でこんなに食べれるものか!と驚いた。

彼らにとっては、きっと、早い夕飯だと思う。

しかし私にとっては、
居酒屋に行く前のアペリティーヴォ。

もし、空腹で居酒屋に行ったとしたら、
注文に勢いがついて、
食べ過ぎ、飲みすぎ、おまけに会計も膨れ上がってしまうだろう。

だから、衝動を抑えようと思って立ち寄ってみた回転ずし。

その時 読んでいたのは瀬戸内寂聴さんの本。

《人間というのは、優しいということが一番の美徳なのではないでしょうか》

ふと、この節を読んでいた時、
隣に年配の女性が座り、タッチパネルのやり方を教えてあげる機会を得た私。

これは、お皿5枚で びっくらぽんが当たるよりも、
はるかに嬉しいおまけの体験でした!

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2025年1月 6日 (月)

御一人様社会

シエナでの生活もそうであるように、
私の行動範囲は野良猫のように狭く限られていて、
日本に帰省してからというもの、
実家と駅周辺を飽きもせず、
ぶらぶらとする日が続いている。

買い物を終え、ヨーカ堂の入り口を出ると、
数メートル先に、60代半ばくらいの女性が歩いていた。

銀色のダウンジャケットに白いデニムのパンツ、
グレーのスニーカーがとても爽やかで、
ショートシルバーのヘアスタイルにとても似合っていた。

「ただ今、つきたての御餅をプレゼントしてま~す」

と声を張り上げるスタッフに誘導され、
彼女は、入口脇に設けられた御餅配給の列についた。

若いスタッフさんは私にも声をかけてくれたので、
私もシルバーヘアーの女性の後ろについた。

イタリアだったら、
バスや郵便局で隣の席の人と話す事はあっても、
ここは日本。

そういう事は自然ではないのだ、
と自分に言い聞かせながらも・・・

「あの~、素敵だな~と思って遠くから見てました。
 服のセンスといい、雰囲気がとても素敵ですね」
と声をかけてしまった。

すると女性は
「やだ~!そんな事言われて、嬉しいわ~!」
と軽く叫び、動揺と喜びにピョンピョンと体を弾ませた。

パッと華やいだ笑顔で、彼女はもっと美人さんになった。

日本に戻ってくると、シエナと日本の温度差を感じる。

なんとなく、日本には『御一人様バリア』があって、
御一人様が徹底されているような・・・

上手くは言えないが、
「車内での携帯はお控えください」
「エレベーターの中ではお静かに」
というモラルマナーに、
「御一人様への干渉はお控えください」
というスローガンもありそうな・・・

そんな気がしていたけど、
話かけてみて良かった!

地元スーパーの入り口の、何でもない光景に、
2つの笑顔がパッと咲いた、
ちょっと嬉しいひと時でした!

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