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2024年2月21日 (水)

ミケランジェロから続くキャンティクラッシコ(その1)

ルネサンスの巨匠、ミケランジェロは
1549年6月18日に、甥のレオナルドのために
キャンティの土地を購入しました。

この土地の購入は、ローマ教皇の仕事で得た収入によるもので、おそらくシスティーナ礼拝堂の壁画『最後の審判』、『教皇ユリウス2世の霊廟』、バチカンのサンピエトロ大聖堂の主任建築師 に携わった際の収入である可能性が高いです。

レオナルドに向けられた最初の手紙は
1549年4月25日に送られ、

「気に入ったなら金額を気にせずに購入してほしい」

という内容で、5月2日にも同様の主張がなされ、
キャンティを訪れるよう勧められています。

ミケランジェロがキャンティの土地を購入した当時、
彼は既に74歳であり、
いくつかの病気に悩まされていたため、
農園を訪れたことがなかったとされます。

ミケランジェロの死後、農園は甥のレオナルド・ブオンローティの名義となり、レオナルドの死後は彼の三人の息子に権利が渡り、1863年までミケランジェロの家系に守られました。

ミケランジェロが購入したキャンティの土地には、
農場、作業用地、葡萄畑、オリーブ畑、そして
カーザ ノヴァと呼ばれる場所が含まれており、
1551年のメモに刻まれた葡萄畑の工具や、赤ワインの販売記録は、ここでミケランジェロの時代からワイン造りが始まり、受け継がれてきたことを物語っています。

現在、その土地はワインの作り手Buccciarelli家の手に受け継がれ、ワインへの愛と情熱が宿る美味しいワインが造り続けられています。

先日、キャンティクラッシコ協会が主催する試飲会で、Buccciarelliが手掛けるキャンティクラッシコを試飲しました。

作り手の多くが2021年ヴィンテージをお披露目する中、
Buccciarelli農園では、2018年をお披露目。

サンジョヴェーゼの特徴と向き合う為、
熟成に長い時間を費やします。

テイスティングのコメントや作り手に関して、
いくつかのシリーズでお伝えしていきますね。

では、またです!

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