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2024年2月

2024年2月29日 (木)

今日のバール

今日のカフェはここ。

カンポ広場の近くにあるシエナ人ご用達の
「Fiorella」

店内は連日 賑わいに満ちていて
狭い空間で常連客の行き交いが絶えず続いている。

この店内で、友達とゆっくりとお喋りしたり、
暇つぶしに居座ったとしたら、
エチケット違反になってしまう。

人気のあるラーメン屋さん同様、
この味をめがけてくる他のお客様に席を譲るように、ここのバールでも、出されたカフェをスマートに飲み干したら、
御会計をして、さっと出ていくのが流儀。

でもね・・・

本音を言ってしまうと、
私は、そこまでカフェの違いが分かるタイプではない。

他のバールのカフェと、ここFiorellaのカフェをブラインドテイスティングしたら、違いが分からないと思う。

「Fiorellaでカフェを飲んだぞ」
という納得感とカフェの余韻をまとって
バールを去りました!
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宅飲みワインの楽しみ方

昨日、2019年ヴィンテージの白ワインを開けた。

注いだグラスから香りが感じられず
「飲み頃は過ぎちゃったかな? もうダメだ」
と思ったけど、

今日グラスに注いでみると、
はっきりとした香りが湧きたっていて、
昨日と同じワインとは思えないほどの果実を主張している。

これだからワインは面白い!

時々、ワインの作り手に

「このワインは抜栓後、
 どう変化していきますかね? 

 何日間、持ちますかね?」

と尋ねると、決まって

「一度開けたら、
 その日のうちに飲みっ切っちゃうからね~!」

という答えが戻ってくる。

確かに。

レストランや友達宅では、
その日のうちにボトルが空になるけど、
宅飲みワインの場合は、
飲み切るのに数日かかる場合がある。

実は、ここに、
ワインとの面白い付き合いが味わえるのよね~

ワインは抜栓後、空気に触れると、
封印を解かれたかのように開き始める。

時間の経過の段階で移り変わる美味しい表情は、
何日、続いてくれるんだろう?

明日、ボトルに残った最後のワインを飲み干そう!

3日目、どんな表情になってるのかな!?
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2024年2月25日 (日)

美味しいワインが入荷しました!

みなさん、このワインのラベルから、
何を想像しますか?

これは、SOLATIONE農園が手掛ける
メルロー100%のワイン。

彼らが初めてメルローを植えたのは、2002年。

4年後の2006年に初の収穫を迎えました。

葡萄の収穫後、発酵を経て樽で熟成させていると、
ワイナリーに一人の日本人男性が訪れます。

彼は、樽から直接ワインを味見すると
「これを全部買いましょう!」と言って、
まだ完成されていないにも関わらず、
全てのワインを予約しました。

この時、ワイナリーではラベルの事を考えてなかったのですが、初ヴィンテージの400本が全て日本の横浜に向かう事から、
「日出ずる国、日本」をイメージにラベルを仕上げた、
という訳です。

その翌年、冒険心をもってメルローのコンテストに出展を試みると、思いもよらず、2位を獲得。

畑のポテンシャルと農園スタッフのコラボから誕生するワインは、素晴らしく上品で、しっかりとした構造力がありながらも、喉越しは絹のよう。

他の地域で作られるメルローにはない品格をはっきりと感じます。

出だしから高い評価を得ているメルローですが、
あれから葡萄栽培の経験、
そして、葡萄を丁寧に扱う技術を取り入れ、
現在では2600本が生産されています。

今日、農園を訪れ、2016年ヴィンテージを購入。

当たり年である2016年ヴィンテージを、
どうしても手元に置いておきたかった!

2016年は残り少なく、この秋に再注文をかけると、2017年ヴィンテージになるとのこと。

これだけしっかりとしたワインは、長い時間保存が出来、時間の経過による味の変化も楽しめるので、すぐに販売する必要がない。

もう少し、2016年ヴィンテージを買っておくべきかどうか?

思考中・・・

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2024年2月23日 (金)

バールで気分転換

〈どうしても飲みたくなった〉
という訳ではないのに、
街に出ると、必ず足が向いてしまうバール。

気分転換をしたい、という理由の他に、
そのバールの空間に自分を同化させてみたい、
という意識が薄っすらとある。

例えば、情に触れたくなった時は、
素朴な夫婦が営む小さなバールに入り、
常連客の会話に耳を傾けて面白がってみたり

ちょっとした非日常を味わいたくなった時は
シエナの裕福層が通うバールに入って、
背伸びした感覚を楽しんでみたり・・・

今日のバールのはこちら。

「ボンジョールノ」というバリスタの声、
そしてカチャカチャと鳴り響くカップの音が心地よい。

この店では、価格は他の店と同じにも関わらず、
ヴィンージのカップで提供してくれるところが嬉しくて、
ついつい、ソーサーを裏返して、
ブランドを確かめてしまう。

リチャードジノリに乗せられた
Sfogliatella alla crema.

アンティークを感じさせてくれる尖ったカップの取っ手。

今日も特別感を味わいました!

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2024年2月21日 (水)

ミケランジェロから続くキャンティクラッシコ(その1)

ルネサンスの巨匠、ミケランジェロは
1549年6月18日に、甥のレオナルドのために
キャンティの土地を購入しました。

この土地の購入は、ローマ教皇の仕事で得た収入によるもので、おそらくシスティーナ礼拝堂の壁画『最後の審判』、『教皇ユリウス2世の霊廟』、バチカンのサンピエトロ大聖堂の主任建築師 に携わった際の収入である可能性が高いです。

レオナルドに向けられた最初の手紙は
1549年4月25日に送られ、

「気に入ったなら金額を気にせずに購入してほしい」

という内容で、5月2日にも同様の主張がなされ、
キャンティを訪れるよう勧められています。

ミケランジェロがキャンティの土地を購入した当時、
彼は既に74歳であり、
いくつかの病気に悩まされていたため、
農園を訪れたことがなかったとされます。

ミケランジェロの死後、農園は甥のレオナルド・ブオンローティの名義となり、レオナルドの死後は彼の三人の息子に権利が渡り、1863年までミケランジェロの家系に守られました。

ミケランジェロが購入したキャンティの土地には、
農場、作業用地、葡萄畑、オリーブ畑、そして
カーザ ノヴァと呼ばれる場所が含まれており、
1551年のメモに刻まれた葡萄畑の工具や、赤ワインの販売記録は、ここでミケランジェロの時代からワイン造りが始まり、受け継がれてきたことを物語っています。

現在、その土地はワインの作り手Buccciarelli家の手に受け継がれ、ワインへの愛と情熱が宿る美味しいワインが造り続けられています。

先日、キャンティクラッシコ協会が主催する試飲会で、Buccciarelliが手掛けるキャンティクラッシコを試飲しました。

作り手の多くが2021年ヴィンテージをお披露目する中、
Buccciarelli農園では、2018年をお披露目。

サンジョヴェーゼの特徴と向き合う為、
熟成に長い時間を費やします。

テイスティングのコメントや作り手に関して、
いくつかのシリーズでお伝えしていきますね。

では、またです!

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2024年2月19日 (月)

キャンティクラッシコの里からライブです

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キャンティクラッシコ2024 テイスティング会場より

 

 

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