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2023年9月 7日 (木)

モンタルチーノより、葡萄畑の様子をお届けです!

今年、イタリアでは全土において、
春の長雨によるベト病、そして、度々訪れる雹によって葡萄の木がダメージを受けた。

収穫量が減少、
もしくは収穫を諦める農園も続出する中、
モンタルチーノにあるブルネッロの作り手Collelceto農園では、見事な葡萄がたわわに育っていた。

何故、この畑では健康的な葡萄が実っているのか?

農園のオーナ、エリアに尋ねると、
彼はこう語ってくれた。

「2~3月にかけて、雨は約15日毎に降り、
  普通の状態だったけど、
 5月2日から6月21日にかけて、
 毎日欠かさず雨が降り続けたんだ。

 ここ30年の中で、
 こんな多雨な年は初めてだよ。

 雨が8時間続いたとしても、
 その後、風が吹いて木が乾けば、
 深刻な問題にはならない。

 しかし、2時間しか降らなかった雨の後、
 霧が発生したりして湿った状態が続くと、
 病気が生まれやすいんだ。
 
 畑に気象計器が設置してあり、

 温度、風、湿度、そして葉の水分等のデータが携帯で見れるようになっている。

 常に確認しながら、
 適度なタイミングで即、対処を施したよ。

 午後に雨が降り、夜には雨があがり、
 翌朝に銅を散布するなど、
 雨対策の作業を何度も繰り返した。

 この施しは、
 4~8時間以内に行う必要があるんだ。

 もし、2日遅れて作業したとしたら手遅れだ。

 夜中であろうが、何度も畑に働きかけたよ。

 幸い、この畑には常に風が吹き抜け、
 霧も発生しない。

 雹の被害にも遭わなかったのでラッキーだった。

 それにしても・・・
 昨年と全く違い、今年は本当に難しい年だよ」

丁度1週間前、
私はフィレンツェ近郊にあるワイナリーを訪れた。

そのワイナリーのオーナーはとある企業のオーナーでもあり、1993年から無農薬ワインに取り組み、大量な数のワインを生産している。

その畑では、チリチリに干してしまった葡萄も目立ち、

「無農薬だから対処の方法が限られてしまい、
しょうがない結果なのかな?」と感じていた。

しかし今日、ここ、モンタルチーノにある小さな作り手の無農薬の畑を見て、その違いに、驚かざるを得ない。

その年の天候、土地の性質、
作り手の働きかけで生まれるワインの葡萄たち。

今年は特に、葡萄栽培者としての知識と経験
そして即座に畑作業に取り掛かる行動が求められた年。

困難な中、
エリアの働きかけに見事に応えてくれた葡萄たちが
熟成を経てブルネッロ2023がリリースするのは
5年後の2028年。

その時をゆっくりと待ちたく思います!

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