シエナ~善政と悪政の寓意と効果 その1
シエナの市庁舎にあるフレスコ画
《善政と悪政の寓意と効果》をご一緒に堪能しましょう!
あまりにも深いメッセージと様々な情景が描かれている為
細部を取り上げながら少しずつご紹介していきたく思います。
今日は、街中の3コマを取り上げてみました。
街中には、職人、商人、大工、先生、農夫等など、
街の発展の為に働く人々の様子が描かれている他、
タンバリンに合わせて踊る女性たちも描かれています。
これは、お金や経済活動といった場以外にも、
音楽やダンスを楽しむ庶民の心に、
平安と豊かさがある事を意味し、
また、若い女性が手を繋いで踊る姿は、
庶民の調和を表わしています。
靴職人が働く右側には、
学業を教えている様子が描かれています。
経済と文化という2つの要素は、
善政の街の構築に欠かせません。
また、大工たちが高い塔の上で作業をしている様子から
街が発展し続けているダイナミズムが伺えます。
今日はこの辺で・・・
次回は、どのシーンを取り上げましょう?
1338年~1339年に、アンブロージョ・ロレンツェッティによって描かれたフレスコ画の散策を、またご一緒いたしましょう!
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