こんにちは(#^.^#)
シエナの大多和聖美です。
皆様、いかがお過ごしですか?
トスカーナの丘は冬眠からすっかり目を覚まし、
鳥や花たちと共に、春を奏でております♪
さて、この春もシエナから美味しさをお届けしたく、
「春の味覚」を準備しております。
今年はいつもより早い時期にお申込みをいただき、
4月10(月)の発送を予定しております。
つきましては、今週末にお知らせを送信させていただきますが、
その前に、私の気持ちを伝えさせていただきたく、
皆様の貴重なお時間をいただきますこと、ご容赦くださいませ。
今年の「春の味覚」のお知らせについて、とても悩みました。
心がモヤモヤの雲に覆われ、作業が前に進みませんでした。
それは、国際送料についてです。
去年の秋、送料の大幅値上げがありました。
コロナやウクライナ情勢による飛行機の減便や原油高によるもので、その時点では、時間と共に送料が落ち着いてくれるもの
とクロネコヤマトのミラノ支店のスタッフ共々
感じておりました。
今、コロナから日常が戻り、ウクライナの情勢は終息しないにも関わらず、シエナは海外からの観光客で賑わっております。
このような状況の中、国際送料の改善を期待していたのですが、
実際、2月にクロネコヤマトさんから提示された金額には、
更なる値上げがあり、愕然といたしました。
何度も交渉を重ねた結果、
昨年の秋より約1,600円のアップ、というところに落ち着きました。
元々、送料に関しまして、私は儲けを乗せておりません故、
クロネコさんから提示された金額そのものを、
皆様に提示させていただいております。
そして、クロネコさんの値上げは、
彼らが提携している空港貨物の会社から提示された金額によるものです。
何とか画期的な対策、皆様へのスマートな提案が浮かばないか?と悩んだ挙句、
今回、あえて、私の気持ちを正直にお伝えさせていただこう、というところに辿り着きました。
長文になりますが、お付き合いいただけましたら幸いです<m(__)m>
よくスーパーのちらしには、卵や牛乳、トイレットペーパーなどの安売りが取上げられ、それらの目玉商品をめがけて
お店を選ぶ消費者の方も沢山います。
少しでも安い方が、お客様に喜ばれ、指示される。
しかし、私からワインやオリーブオイルをお買い求めいただく皆様は、スーパーに卵やトイレットペーパーを買いに行くような感覚で、
「他の店に比べると少し安いから?」という理由で、私を選んでいただけているのでしょうか?
「いや、違う。お客様は、値段だけで選んでくださっているのではない」という風に感じております。
大事なのは、皆様の期待に応える事。
旅行でイタリアを訪れた方から、まだイタリアに行った事がないけど、何となく好きという方まで・・・
皆様は様々なご縁を通じてイタリアと関わってらっしゃいます。
時代を先取りする訳ではなく、自分の心地よさに正直に
丁寧に暮らすイタリア人。
とても明るく、個性に満ち足りているように見える彼らは
日常の食事を大切に考えます。
幸せな美味しさが感じられるイタリアン。
そこには、シンプルながらも良い食材を摂取し、
健康で穏やかな暮らしを作ろうというマインドが根底にあります。
食材を手掛けるイタリア人農家もしかり。
「日常の食卓が人生を豊かにする」という考えのもと、
テクノロジーを駆使した機材に助けを借りながら、
しかし、自然環境に直に接しながら、
健康で美味しい食材を生み出そうと日々、畑に向き合っております。
近年の気候変動で、
農家の方々は今まで彼らが体験してきた事のない問題を突きつけられています。
「良質で本物の美味しさ」である為には、
風味に優れているという事、
成分が豊かであるという事、
そして自然を尊重して丁寧に作られた果実であるという条件が必要で、
そのためには、葡萄やオリーブの生産に適した土地と生産に熟練した農夫のコンビネーションがより必要不可欠となってきました。
長い人生を謳歌する為、
ファストな生活に染められることなく、
どこかヒューマン的なあたたかさのある
本当に良いものを、日常生活で頻繁に使い続ける。
皆様にも、そういう価値観が流れている故に、
イタリアから直送されるオリーブオイルやワインをお求めいただけているのかな?と感じております。
そして、私の使命は
その期待にしっかりと応える事だと確信しております。
今年の春の更なる1,600円の送料アップ。
例えば、オリーブオイル16缶の場合、
1缶あたり、100円の送料アップとなります。
皆様にとりまして、
許容範囲として受け入れていただけますでしょうか?
ふと入ったカフェで、癒しのケーキセットを食べた時のお支払い、
ふと、居酒屋で息抜きした時のお支払い・・・
皆様の日常で生じであろう一場面に置き換えていただく等、
1,600円の送料アップにご容赦いただく事はできますでしょうか?
勝手を申して、大変申し訳ございません。
今週末に春の味覚のご案内を送らせていただきます。
興味をもっていただけましたら幸いです。
長文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
これからも、皆様の食生活に対する知性と価値観に寄り添いながら、務めさせていただきます。
季節の変わり目、どうぞ、お体をご自愛いただき、
桜と共に穏やかな春をお過ごしくださいませ。
大多和聖美
2023.3.17