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2019年8月 1日 (木)

時間と共に熟成させる生き方

友達に誘われ、森の中にひっそりと佇むお城を訪れた。

この城の持ち主はフィレンツェ出身の青年で、
彼は先祖が残した城を、コツコツと修復している。

年に1回コンサートを開き、
演奏の後には自らが手掛けた料理を招待客に振舞う。

彼は決して自分の存在を主張する事なく、
皆と軽い挨拶を交わしながら空気を和らげていて、
皆が交流を楽しむ様子はまるで、数世紀前のサロンそのものだった。

ワインの効能も加わってか、
彼方こちらで、歴史、自然環境問題、執筆している本の話題、
手掛けているイベントの話題等で賑わいが増した。

私は「貴族の末裔の集まり」という事に怯むことなく、
そこにいる人たちに色々な質問を投げかけた。

すると彼らは顔をパッと輝かせ、得意気に各々の見解を語り、
時には隣人の意見に異議を立てながらも、ユーモアを差し込みながら話しを続ける。

時間を費されて建てられた城

今日までの長い時間の経過・・・

時間をかけて修復するフィレンツェ出身の青年。

彼が時間をかけて手掛けてくれた料理。

小さな頃からレッスンに励んできた若い演奏家たちが奏でる音楽。

サロンに集まった人々の、
時間をかけて取得した知識の交わりあい。

表面的な人との交わり、
一時的に詰め込む知識、
技術の力で、本来の自分以上に見せるトリック、
「時間をかけずに効率的に済ませる」という事が、
いつの間にか身についていた事に気づかされる。

ワイン、オリーブオイル、代々伝わる家族経営、
伝統、歴史、家族や親せきの付き合い・・・

時間が作り上げるものが数々存在するトスカーナ。

だから私は、シエナが好きなんだと思った。

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