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2019年3月26日 (火)

咳が止まらない~

5日前から咳が止まらない。

夜中になると一層激しを増し、
このままでは咳の振動で腰が砕けてしまいそうなので、
サルヴァトーレ先生を頼る事にした。

診療所に到着すると、
待合室にはいつもより沢山の人がいた。

1人の患者に費やされる時間もいつもより長いので、
何か違うな?と感じていた。

やっと自分の番が回ってきた。

診療室に入ると、先生はいつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれた。

「やあ、久しぶりだね!」

一般的な挨拶なら「お元気でしたか?」と続くところだが、
身体の調子が悪いからここに戻ってくるわけで・・・

挨拶はいたって短い。

今日は先生の隣に、研修生の若い女性が立っていた。

(だから時間がかかってるんだ~)

サルヴァトーレ先生は、スターウォーズのキャラクター、
ヨーダと全く同じ顔をしていて、口調や仕草は、
イタリア人のそれに比べるととても控え目だけど、
温かみと真剣な眼差しから深い信頼を寄せる事が出来きる。

私は先生に、
悪寒を感じ始めてから今日に至るまでの症状を説明した。

そしてベットに腰かけると、口を開くように指示されたので、
大きく開くけど、同時に咳が出てしまう。

咳が落ち着き、大きく口を開くと、
研修生が喉奥にアイスキャンディーの棒のようなもの入れてきて、舌の付け根を押し付けながら懐中電灯で喉を覗き込んだ。

ベテランの医者が喉奥をチラッと確認する仕草とは違い、
まるで、押し入れの中で探し物をしているような動作を続けるものだから、また、咳が込み上げてしまった。

落ち着かせて、また大きく口を開ける。

彼女はまた、私の喉奥に棒を押し付け、
懐中電灯で覗き込む。


その間、私は何度も「オエッ」となってしまった。

彼女に代わり、先生が喉奥を確認すると


「ふむ、ふむ、ほらっ、ここにある」と呟いた。


そして、喉奥に見える白いものと鼻と喉の関係性を説明し、日中よりも夜中に咳を生み出す構造を語った。

先生は、私と彼女を交互に見ながら語るので、
私もまるで、授業の実験に参加しているような気分になり
(ふむ、ふむ)と頷きながら説明に聞き入った。

そしてまた、彼女の為に口を大きく開けた。

「あ~、ありました!」との叫びで、
私は「オエっ」から解放された。


「先生、私、4月に入ってすぐに、ヴェローナの街で行われるワインの試飲会に参加しなければならないんです。とても大事な試飲会なので、それまでに咳をどうにかしたいのですが・・・」


すると先生は、

「大丈夫。余裕で治りますよ。
 その頃までにはすっかり回復して、
 ヴェローナまで歩いて行けちゃうほどにね!」


と冗談を言ってくれた。

ヨーダ先生・・・じゃなくて、
サルヴァトーレ先生のいいところは、
精神的に元気づけてくれるところ。

先生に会うだけで、免疫アップ。

まだ治ってないけど、気分は回復モードに転換する。

診察を終え、先生にお礼を言ってから薬局に向かった。

ちなみに、イタリアでは診療の際、お金がかからない。

先生が出してくれた処方箋を渡すと、
2つの薬が出された。

「おいくらですか?」と尋ねると、

薬局の男性は「65・・・」と言ったので、
(65ユーロなんだ)と思ったけど、

なんと65セント。日本円にすると80円。

「エッ? ホントにそれだけですか?」


と思わず声を上げた私に、薬局の男性はニッコリしてる。

今日から薬を飲んで、回復に向かいま~す


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