生ハムと赤ワイン
生ハムとワインの相性を確かめたくって、
プロシュッテリア(生ハムバー)に行った。
本当は、同じタイプの生ハムの熟成違い
(12か月熟成と30か月熟成)をオーダーして、
それぞれが赤ワインとどう絡みあうか?
を確認したかったけど、この店には熟成違いの生ハムは置いておらず、産地違いの生ハムが並んでいた。
北イタリア産のサンダニエーレは塩分が控えめでマイルド。
パルマ産は甘味と塩分のバランスがよく、しっとりタイプ。
そしてトスカーナ産は
塩分がしっかりとしているガッツリタイプだ。
早速、この3種盛りをオーダーし、
トスカーナの代表品種サンジョヴェーゼ100%の赤ワインをグラスでオーダーした。
生ハムの塩分とワインのタンニンが絡みあい、
喉の奥に刺激が湧き立つ。
生ハムの塩分が多いほど、喉奥に生じる辛味が強い。
生ハム&赤ワインの試食を繰り返すうちに、
アルコールが回ってきたせいか?
辛味の度合いが曖昧になってきた。
そして・・・
気難しい表情で分析しながら食べている自分が滑稽に思えてきた。
「もう、お終い! シンプルに楽しもう!」
生ハムとワインの相性、といっても、
実際は、おかずを口にしたら白米が食べたくなるように、
生ハムの後に、パンに手が出てしまうので、
ワンクッション置くことになる。
私の独断と偏見のテイスティングコメントを述べるとしたら、
こんな感じかな?
生ハムを口に頬張り、脂身の甘味と塩分を堪能する。
その後、赤ワインを流し込むと、
喉元に沸き起こる刺激はまるで
「そうだよね~」
と生ハムにワインが相槌をうって場が盛り上がるような、
そんな賑わいが喉奥に生じる。
シンプルながらにもボリューム感が味わえる
最高のアペリティーボ・・・
そうこうしているうちに、親友のレーダがやってきた。
私たちは調子にのって、
高価なスペイン産の生ハムもオーダーした。
でも、正直言って、味の違いは覚えてない。
シンプルな日常会話をつまみに、
生ハムと赤ワインで心地よい時間を過ごした、
その余韻は、今でも残る今日この頃です。
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