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2019年2月 4日 (月)

心の授業があればいいのに・・・

「映画にでも行こうか?」

特に見たい映画があるわけでもなかったけど、
雨が降ったり止んだりの日曜日、
過ごし方が分からなくて、
パトリッツィオと映画館に行った。

シエナで一番大きな映画館にはいくつもの部屋があり、
子供向けのアニメやアクションなど、
様々な映画が上映されている。

チケット売り場で「何が観たい?」と聞かれたので、
私は可愛いライオンの赤ちゃんが描かれた看板を指さした。

女の子とライオンの友情物語かと思っていたら、
実は、とても考えさせられる映画だった。

ライオンを飼育する家族。

飼育したライオンは世界の動物園に引き取られる、
と父親は言ってたけど、実は、お金持ちの道楽の狩りに使われ、無意味な死を迎えるライオンたち。

それを知った14歳の娘が、
赤ちゃんから一緒に暮らす白いライオンを救う物語。

ハッピーエンドに終わったけど、
映画での父親の台詞が頭にこびりついてしまう。

「アフリカでは当然の事だ。
 こうでもしないと、お金が入ってこない。
 ここでライオンを育てる事だって出来ないんだ・・・」

昨日も一昨日も、アフリカの何処かで、
ライオンを的にした狩猟ゲームが行われているのかな?

そして、明日も明後日も・・・

想像すると、とても暗い気持ちになる。

今朝ネットで、京都の男子大学生が女子大生をナンパし
悪質なバールに飲みに行って、男子大学生のツケを
女の子に払わせる、というニュースを目にした。

女の子は多額のツケを払うため、
如何わしい職についてしまう。

ライオンの件も、京都の件も、
共通した解決方法があると思った。

ライオンを射る事にエキサイトする人がいなくなればいい。

女の子をお金で買う人がいなくなればいい。

夢のような話かもしれないけど、

そんな事に払うお金を持つ人は
「ライオンを保護するため」
「お金に困った人を応援する」という名目で、
ただ、お金を払ってあげるようになればいいのに・・・

自分の抑圧された感情を吐き出すため、
人や動物を犠牲にすることは、最低だと思う。

意味のない狩猟、売春、パワハラ、いじめ・・・

「抑圧された感情」の処理の仕方、
「優位性を感じたい」という狂った欲求の回避の仕方、

学校で、こういう心の授業を取り入れてもらいたいな、
と強く思う今日この頃です。


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