羊に興奮の日曜日
今日は日曜日。
行きつけのバールが休みなので、
いつもとは違った方角に車を走らせた。
人家が姿を消し、
なだらかに続く丘を泳ぐように走行すること10分。
緩やかなカーブを曲がったところで、私達は声を上げた。
「羊だ~!」
車を止め、
私は興奮を抑えながら羊たちに忍び足で近寄った。
写真を撮り始めたその時、車は勢いよく走り出した。
置き去りにされた私は羊に夢中で、
そんなパトリッツィオの冗談に全く応じなかった。
写真を撮り終え、車に向かって歩き始めると、今度は、
さっきより もっと凄い勢いで車がバックしてきた。
私は満足気に助手席に着いたけど、
パトリッツィオはやや興奮気味だ。
走行し始めると、
すぐに道路の左側に白い犬の姿があった。
そして更に進むと、
さっきよりも大きなマレンマ・シープドッグが
ライオンのように道路に横たわっていた。
興奮とスリルでテンションが上がり、私たちは暫くの間
「ベ~ッ、ベ~ッ」と声を出して笑い合った!
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