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2018年12月

2018年12月25日 (火)

ふと、こんな映画をご紹介したくなりました

1948年に公開されたイタリア映画「自転車泥棒」

舞台は第二次世界大戦後のローマ。

失業のため貧困に暮らすアントニオは、ポスター貼りの
仕事を得るために、一度、質に入れた自転車を
ベットのシーツと引き換えに取り戻したが、
仕事の初日に盗まれてしまう。

息子のブルーノを連れ、
必死に自転車を探すが見つからず、
犯人らしき男を突き止め、警察に捜査を頼んでも、
証拠不足で帰されてしまう。

ある日、サッカーの試合が開催されているスタジアム付近を歩いていると、一台の自転車が目についた。

アントニオは出来心で自転車を盗んでしまうが、
すぐに気づかれて、男たちに取り押さえられてしまう。

その光景を遠くから見つめていた息子のブルーノが、
取り押さえられた父に涙で歩み寄るシーンです。


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2018年12月20日 (木)

笑顔のテーブルのご紹介!

時に、ちょっとした工夫で
テーブルに賑わいを持たせてませんか?

面倒くさがり屋の私でも出来そうなアイデアをセレクトしてみました♪

♪=====♪=====♪====♪

サンドイッチ用のパンでクリスマスリース 



ハムを花に変えてみましょ!



ハート&花づくり



●オリーブでペンギンちゃん



【ちょっと早いですが、イースターに向けて卵でアレンジ】

●卵のかご



●卵が鶏に変身


●卵でひよこちゃん

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2018年12月19日 (水)

テーブルに賑わいを!

友達を招いて自宅でランチ。

テーブルに、ちょっとした賑わいを並べてみました!

オリーブペンギンたちと、
トマトのハート&モッツァレラチーズ

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2018年12月10日 (月)

羊に興奮の日曜日

今日は日曜日。

行きつけのバールが休みなので、
いつもとは違った方角に車を走らせた。

人家が姿を消し、
なだらかに続く丘を泳ぐように走行すること10分。

緩やかなカーブを曲がったところで、私達は声を上げた。

「羊だ~!」

車を止め、
私は興奮を抑えながら羊たちに忍び足で近寄った。

写真を撮り始めたその時、車は勢いよく走り出した。

置き去りにされた私は羊に夢中で、
そんなパトリッツィオの冗談に全く応じなかった。

写真を撮り終え、車に向かって歩き始めると、今度は、
さっきより もっと凄い勢いで車がバックしてきた。

私は満足気に助手席に着いたけど、
パトリッツィオはやや興奮気味だ。

走行し始めると、
すぐに道路の左側に白い犬の姿があった。

そして更に進むと、
さっきよりも大きなマレンマ・シープドッグが
ライオンのように道路に横たわっていた。

興奮とスリルでテンションが上がり、私たちは暫くの間
「ベ~ッ、ベ~ッ」と声を出して笑い合った!

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2018年12月 6日 (木)

今日の勉強

今日、パトリッツィオはイタリア語字幕で、
私は日本語訳で、
元ウルグアイの大統領、ホセ・ムヒカ氏の演説を聞きました。


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2018年12月 5日 (水)

今日の優しい風景

16時半を過ぎると 慌てたように陽は姿を消し、
外の世界は一色単となった。

「レア―、レアー」

中庭にアンナおばさんの声が響いている

「レアー、レアー」

番犬レアは14歳。

この夏から老化が進み、ヨタヨタと歩くようになったが、
最近は視力も聴覚も衰え、
おばさんが呼んでも聞こえないので、
こうして敷地内にレアを探す声が響くようになった。

私も気になり、外に出て一緒に声をあげた途端、

「居たわよ~」という声がした。

何てことはない。

レアは玄関に寝っ転がっていた。

こういう状況って、本人はケロッとしていて、
家族が深刻になっていくところは、
犬も人間も似ているな~と思った。

安心して部屋に戻り、簡単な夕食を済ませた頃、
ロベルトが窓ガラスを叩いた。

「チャオ、ロベルト。
 腰の様子はどう? 湿布の効き目、あった?」

「ん~、あまり効き目がないみたいだ」

「そう。じゃ、例のクリームを塗ってあげる」

私は洗面所に行き、ビニールの手袋とクリームをもってきた。

「このクリームを塗る時はね、手袋をしなくちゃダメなの。
 唐辛子が入っているから、肌がピリピリ火照るのよ!
 本来は、馬が足を骨折した時に使われていたんだけど、
 人間にも効果がある事が分かったの」

そう言ってロベルトの腰一体にクリームを塗ってあげると、

「俺はロバだから、馬の親戚。
 このクリームは効くはずだ!」

と冗談を言った。

家電屋で働くロベルトは、
いつも、冷蔵庫やテレビなどの搬入や納品をしていて、
重い荷物を扱っている。

そんな自分を、
昔の荷物の運び屋ロバに例えるところが面白い。

日が暮れる前、パトリッツィオと愛犬モッラと一緒にキャンティ地区を周った時、
葡萄の木に微かに残る葉が、傾きかけた夕日を浴びて黄金色に光っていた。

夕日を浴びると、ただの石ころでも美しく見える。

レアの老化、ロベルトの腰痛・・・

健康と反する事は本来、悲しい事なのだけれども、
何故だか、そんな景色からも、
優しい日常の一コマを垣間見れる今日この頃です。

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近所付き合い

仕事のピークを越え、贅沢にも20時にベットに横たわっていると、窓ガラスを叩く音がした。

「大家のアンナおばさんかな? 今頃、何の用かしら?」

窓を開けると、外には
近所に住むロベルトが恥じらったような笑顔で立っていた。

「ごめんキヨミ。一つお願いがあるんだ」

「何?」

「湿布を貼って欲しいんだよ」

ロベルトは昨年 離婚し、
今年は子供も同棲を始めた為に家を出たため、
今では一人暮らしになってしまった。

離婚して間もなく彼女をみつけ、上手くやっているが、
彼女にも生活があるので、夜は一人でいる事が多い。

「腰を痛めたから、病院で湿布をもらったんだ。
 昼は彼女に貼ってもらったんだけど、
 今、貼り替えなくちゃならないんだよ」

そういって、腰をさすった。

「お安い御用よ!」

私は窓にまたがって身を乗り出した。

「ほら~、キヨミはそういう恰好ができるだろ?
 俺は出来ない」

そういって私に背を向け、セーターをまくりあげ、
ズボンを軽く下した。

お尻が半分むき出しになっているけど、
動揺しない振りをした

「まずは、この大きな湿布を剥がさなくちゃね」

そういって、短い爪で湿布の端っこをひっかき、
そっと剥がし始めた。

ピチピチ・・・と音を立てながら、
湿布は毛を毟りながら肌から離れ、
ロベルトは、「オーッ!」と声を上げた。

「ごめ~ん! 一気に剥がしたほうがいいわね。
 行くわよ!」

そういって私は覚悟を決め、ビリーっと湿布を剥がした。

同時にロベルトは「オ―ッ!」と悲鳴をあげ、
エビのように仰け反った。

私も力んだけど、
同時に、少し面白がっている小悪魔的な顔も垣間見た。

「一体どうしちゃったの?」

「年だよ」

「早く楽になるといいわね。
 もし、湿布が効かなかったら、
 日本から持ってきた特効クリームがあるから、
 それを塗ってあげる!」

「そんなのあるの?」

「そうよ。
 本来は馬が足を骨折した時に付ける薬だったらしいの。
 でも、人間にも効くのよ」

「是非、お願いしたいところだ」

翌日19時を超え、
私はロベルトが窓を叩くのを待っている。

昭和のドラマに出てくるような近所づきあいを味わっている今日この頃です・・・

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