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2018年11月17日 (土)

ミステリー小旅行

午前中から青空が広がっていたので、気分が高揚し、
いつもとは ちょっぴり違った事がしたくなった。

いつものメンバー、パトリッツィオと愛犬モッラ、
そして私の三人で、北に向かって走行。

その方角には、マミコちゃんが住んでいる。

「これから迎えに行くから、一緒にランチしない?」
と電話をすると、マミコちゃんから
「了解!」と一つ返事が返ってきた。

マミコちゃんをピックアップした途端、
後部座席でモッラと遊ぶ彼女の声で車内が賑わった。

「ねえパトリッツィオ、何処に行く?」

「そうだな、ミステリーツアーだ。行先を決めずに走ろう」

「いいけど・・・
 いつもの食堂に行ってランチを済ませない?」

「俺はお腹が空いてないけど、キヨミは空いてるのかい?
 ランチの場所も、行き当たりばったりで決めるのさ」

行先表示に出くわす度に、右・左を選択しながら、
私たちは紀元前の歴史が垣間見れる街、
ヴォルテッラに近づいた。

カーブをグングン坂り続けると、
見晴らしのいい場所にキッチンカーの姿があった。

「ここで豚の丸焼きパニーニを食べるってのはどうだい?」

「賛成!」

気持ちを膨らませて車から降りると、
余りにも風が冷たくて、私たちは体を縮こまらせた。

肩をすくめながら頬張るパニーノには、
独特なライブ感があっていい。

ほんの5分も経つと、半袖姿の運転手が現れ、
ソーセージのパニーノを注文した。

「寒く無いんですか?」と尋ねると、

「俺はトリノ人さ。こんなの、トリノの夏だ!」と言ってのけた。

「しかし、トスカーナ人ってのはパーティー好きな人種だな!
 何かにつけて、パーティーばかりやってる!
 楽しく人生を過ごす事が好きな人種だよ」
 
パトリッツィオは「そうかもしれない」と言って苦笑した。

ヴォルテッラに到着し、私たちはそぞろ歩きをした。

地面の石には、気の遠くなるほど昔に生きていた貝が埋まっていて、その歴史探しを楽しんだ。

私は、紀元前に建築されたという門に抱き着いて、
エネルギーをチャージした。

見晴らしのよいスポットで寛いでいると、
人懐っこい鳩が寄ってきて、しばし、私たちと時を共にした。

時間の枠にはまらず、
目的達成というミッションを持たないミステリーツアー。

寒かったけど、ほっこり温かい思い出が残りました!

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