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2018年10月10日 (水)

イタリアの明るいセンスが好き!

久々の青い空!

柔らかな陽と海風を浴びたくて、
海の町Castiglione della Pescaiaに向けて車を走らせた。

見慣れた糸杉に代わり、松の木が平坦な街道に列を成し
春から街道をピンクや白で彩ってくれたキョウチクトウの花がまだ少しだけ見られた。

町に近づくにつれ、
季節とは逆行してピンク色の賑わいが増してきた。

最初は花かと思ったけど、よく見たら、リボンだった。

町中では、店頭にも、看板にも、街灯にも・・・
あらゆる所にピンクのリボンがくくりつけられている。

車をとめ、お目当ての食堂でランチをする事にした。

この店には、オーナーの出身地であるサルデニア州のメニューもあるので、そこから私はウニのパスタ、そしてパトリッツィオはカラスミと貝のパスタを注文した。

すぐにパンとスプマンテが運ばれた。

「これは、カラザウ、というサルデニアのパンさ。
 食べるとパリっと音が鳴るだろ?
 だから、音楽の紙、とも言われてるんだ」

そう言って、パトリッツィオは音を鳴らしながらパンを食べた。

店の女主人は非常にフレンドリーな人で、
一人で沢山のテーブルをこなしているにも関わらず、
どのテーブルとも会話を交わしている。

「町中がピンクのリボンで染まってますね!
今週末、お祭りがあるんですか?」

「これは、お祭りではないのよ。
 女性の為のキャンペーンなんです。
 女性が暴力の元で苦しまないように、
 そして、乳がんや子宮がんで苦しむ女性が減るように、
 町を挙げて、1か月、キャンペーンをするんです。
 御二人は、サルデニアの料理をご注文されましたね。
 私たちの店では、
 サルデニア料理の売上金の一部を、義援金としてます。
 昨年は、このキャンペーンで集まったお金で、
 癌の検査の機械を買ったんですよ!」

その話を聞いて、私とパトリッツィオは胸が一杯になった。

サルデニアのパンのネーミング「音楽の紙」にせよ、
女性のキャンペーンにせよ、
どこか明るいムードで物事を捕えるイタリアのセンス、
素敵だな~と感心する今日この頃です。

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