何気ない日常は美しい!
朝、パトリッツィオからの電話に飛びつくように出た。
「おはよう・・・今日のプログラムはどうなってるの?」
「ああ、今日はレストランで食事をして、
その後、映画を観に行って・・・」
「そう望むところね。
でっ? 何時頃なの?」
「昼前の予定だ」
「祈ってるね。電話、待ってるね・・・」
彼は手術に臨む前に電話をくれた。
夜、最近の写真を整理した。
数日前の何でもない光景が、
時間の経過と共に思い出に変わっていくのを実感した。
どうして優しい思い出は、
どこか悲しいニュアンスを含んでいるんだろう?
写真を眺めていると、携帯がなった。
この着メロはパトリッツィオだ!
彼が何を言っているのか聞き取れなかったけど、
手術を無事に終えたのは確かだ。
「痛みが無くなりますように、祈ってるね」
と言って電話を切った。
美しく輝く夕暮れ時は影が伸びるように、
日常生活も、柔らかな幸には長い影が伴うものなのね?
何気ない、当たり前に見える日常の風景が一番好きです!
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