ボローニャのそぞろ歩き
ボローニャを散策した。
ピサの斜塔は あまりにも有名だけど、
塔に鉄が平行に留められているのは、
恐らく、昔のイタリアの地震対策。
他の建物を見ても、鉄が平行に留められている。
斜塔の裏路地に踏み込むと、観光客の姿はなく、
ボローニャがより濃く感じられた。
大学が多いこの地区では壁の落書きが目立つが、
それに混じって、ふと、歴史を感じられる書き跡があった。
「空襲の時はZAMPONI通り13番地に避難
電話番号 33-516…」
「避難所」
空爆の避難所に使われたとみられるこの建物。
一体、中はどうなっているんだろう?
時間と共に消えかかる文字を、
あえて色濃く修復しているところにボローニャの声が感じられる。
シエナの街中は、昔からの石畳で凸凹していて、
急な坂道が多い事から自転車の姿は見られないけど
ここボローニャは平地という事もあり、自転車が目立つ。
自転車の店のガラスには、
「市役所から300ユーロの助成金あり」と書かれていた。
街中の車を減らす対策として1台の自転車に300€の助成金が出るなんて、なんて太っ腹なんだろう!
ボローニャの街は盆地の為、夏は蒸すように暑い。
私とパトリッツィオは木陰と風を求め、
バスステーションの隣にあるMontagnola(モンタニョーラ)公園に移動した。
ここは昔、ナポレオンがボローニャに侵入した際、
ボローニャ中のゴミが集められ、
それを土で埋めて出来た元ゴミの山。
屋外のバールに腰かけて地面を見ると、
陶器の欠片が埋まっていた。
マンホールの近くだから、
工事で掘り起こした際に出てきたのかな?
私とパトリッツィオはそんな仮説を楽しみながら、
シエナ行のバスの時間が来るまで、ここで寛いだ。
とても暑かったので すぐに体力が消耗してしまい、
歩いては立ち止まり、また歩いては立ち止まる・・・・
を繰り返したスローな散策。
それ故に、色々な発見を得た1日でした!
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