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2018年8月 9日 (木)

南トスカーナの小さな村 Catiglione d’Orcia

南トスカーナには
外国人客に人気の高い小さな町がいくつかある。

ピエンツァもその一つで、
雑誌に掲載されていそうな洒落た店が沢山ある。

今日は、このピエンツァの町から15㌔ほど更に南下し、
「カスティリオーネ ドルチャ」という村を訪れてみた。

町には観光客どころか、移民すら見かけない。

お年寄りと小さな子供の姿があるのみで、
両親が近郊の土地に働きに行っている間、
お婆さんが孫の面倒を見ている、といった感じかな?

あちらこちらの門先にはバジリコ、タイム、ローズマリーなどのハーブが置かれている。

イタリア、マンマの手料理。

当たり前のようで、実はゆっくりと消えかけている風潮が
この土地に残っている事を感じた。

広場のバールに掲げられた黒板メニューには、
パンに砂糖をまぶし、それを赤ワインに浸して食べる
「パン、ワインと砂糖」のメニューが記されていた。

これは、パトリッツィオの幼少の頃のおやつだ。

保守的なお年寄りに支持されているバールなんだな~、
という事が伝わってきて、
遠いイタリアに触れられたような気がした。

上手く言えないのだけど・・・

最近になって特に、「外部からどう見られるか?」
と意識して作られた美しさや刺激に触れるより、
内面から滲み出るものを垣間見れた時、
ジワ~っとした感動が湧いてくる。

それはまるで、小さな頃、
純粋な気持ちで色々な事に感動出来た、それに似ている。

生活が薫る温もりのある美しい風景。

イタリアを紹介するテレビ番組
「小さな村の物語」が好きな方、
シエナにお越しの際には是非、
シエナから52㌔南下して「Catiglione d’Orcia」に足を運んでみてはいかがでしょうか?

お勧めです!


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