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2018年6月25日 (月)

素敵な年の重ね方

私の家から車で15分ほどの所に、
Villa a Sestaという小さな集落がある。

ここの小さな広場で、
クララ主催によるイベントが行われた。

出店があるわけでもなく、
同じTシャツを着たスタッフ達の姿がある訳でもなく・・・

聴衆自らがプラスチックの椅子を運び、
時々、ツバメの群れが頭上を走り抜け、
拍手にまぎれ、犬が喜びの声を上げている。

フラメンコのグループは踊りを披露する前に、
フラメンコ発祥の地、
アンダルシアのセビリアとイタリアの関係を語った。

中世から伝わるシエナのパリオ祭りにも、
スペインの絶頂期カルロス1世の影響の痕跡が沢山ある事を知って驚いた。

ローマ軍がフランスにワインをもたらした事や、
フィレンツェのメディチ家がフランスの食文化に
影響を与えた事をフランス人が語らないのと同様、

イタリア人も、スペインからの恩恵や影響を
口にしないものなのかな?と思ったりした。

盲目のピアニスト、ドゥッチョとジョージア人の奥さんが歌うロシア民謡やナポリ民謡も心に響いた。

この日、彼等が奏した曲には、
彼等のこれまでの生活が詰まっている、と言っていた。

イベントの構成としてはとってもシンプルだけど、

壇上から届く彼等のメッセージには

「自分の技術をお披露目する」という自己顕示欲はなく、

作品への探求心や生活との関わりが感じられ、
歌や踊りの本来の魅力が伝わってきた。

イベントに関わるクララや出演した人達は、
私よりずっと年上の人ばかりだ。

感性を磨いて内面が輝くってこういう事なんだ!

シンプルな自分をもって、素敵にコミュニケーションをとりながら生活を謳歌していきたい。

ローマは一日にして成らず。

ほんの僅かな時間であっても、日々の生活に、
探求心や好奇心を取り入れ、感性を育てていきたいな、
と思った今日この頃です。

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