トラブル?それとも、サプライズ?!
イタリアで最大級の試飲会「ヴィニタリー」。
私は最低でも2日は通うので、通し券を買っている。
昨年は115ユーロだったけど、今年は150ユーロだ。
この試飲会は、ロミオとジュリエッタの舞台、
そして野外オペラで知られたヴェローナの街で行われる。
この時期、この街のホテルは★★★クラスでも、
シングルで200ユーロは軽く超える。
入場券の価格が高騰していくので、
ホテル代を節約するしかない。
今回は、ヴェローナから電車で30分ほど離れた小さな街に宿をとった。
駅前という立地条件のよい3★ホテルは、
朝食付きで45ユーロだ。
大分前からブッキングコムのサイトを通じて予約をし、
チェックインの前日にはホテルに電話を入れて、
連泊の予約の確認をした。
にも拘わらず、ホテルに到着すると、
「今晩は部屋はあるけど、明日はない」と言いきられた。
ホテル側は、ブッキングコムのミスだ、と主張し続ける。
「前日、ホテルにも電話しましたよ」と言っても、
「誰も電話に出てない」と言い張るので、
アイフォンに残っている通話履歴を見せて説明したが、
「とにかく部屋はないので、他のホテルを探すから、
そちらに行ってください」と言われた。
部屋に入り、ブッキングコムに電話をし
「ダブルブッキングで、明日の部屋が確保されていないようです。ブッキングコムのミスだと言ってます」と言ったら、
オペレータのイタリア人は憤慨していた。
ブッキングコムはミスをしていないのは明らかだ。
私が印刷した予約表には、
予約した日、予約成立番号など、詳細が綴られている。
ブッキングコムがホテルに電話をして抗議すると、
ホテル側は、私が他のホテルを希望したので、
私がキャンセルをした、というようなストーリーを語ったらしい。
結局、ブッキングコムは翌日のホテルを手配してくれたので、私はそのホテルに確認の電話を入れた。
オーナ―の優しい対応に安心した。
翌日、試飲を終えてホテルの最寄り駅に到着すると、
オーナーさんは、娘と犬2匹をつれて待っていてくれた。
彼らにあった途端、それまでの疲れが吹っ飛んだ!
犬は、「秋田アメリカン」という品種で、
牛のように大きいけど、2匹とも1歳半。
まだ成長を続けているとのこと。
娘のアンジェラは日本が大好きな女の子で、
私たちは直ぐに仲良くなった。
ホテルに到着すると、スーツケースを部屋に置き、
彼らと一緒に犬の散歩に行った。
彼らの今晩のリゾットに使う野菜を摘みに行ったり、
犬が突然走りだして、他所の家の庭に入ってしまったので、必死に追いかけたり・・・
彼らと会うのは初めてなのに、
ずいぶん前から知っているような錯覚がして、
これからも、お世話になる予感がした。
ホテルの前にはバス停があり、
ベローナ行きのバスが結構出ている。
電車より乗車時間が短い!
問題のあったホテルの部屋は、暗い感じがして、
テレビもドライヤーも壊れていた。
それに比べ、このホテルは明るくて、しかも、43ユーロだ。
ダブルブッキングが起きてくれて良かった!
時に神様は、トラブルを通じて、
サプライズを与えてくれます!
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