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2018年4月 3日 (火)

イースターの過ごし方

ここ数年、クリスマスとイースターはパオラから声が掛り、
彼女の親戚家族と一緒に過ごしている。

ランチは郊外にあるレストランで過ごし、
夜はパトリッツィオも加わって、パオラの家で食事をした。

パオラのお母さんジーナは91歳。
年を重ね、動作はゆっくりとしてきたけど、
家では家事を仕切ろうと動き続け、
記憶もしっかりとしている。

フランカとマッシモ兄弟の両親は既に他界しているけど、
彼等のお父さんは、ジーナの御兄さんにあたる。

フランカとマッシモは、
ジーナおばさんの幼少の頃の生活について質問をし、
自分たちの先祖が生きていた光景を思い描こうとしていた。

「キヨミ、こういう内輪の話が続いて、退屈しちゃうわね」

とパオラが気遣ってくれるけど、私はかえって
イタリアの内輪な空気に触れ、ワクワクしていた。

ジーナおばさんは13歳の時に、
カンポ広場の裏で一人で野菜を売っていた事。

幼い少女を、警察の人が見守ってくれていて、
売れ残った野菜は近くの食堂で引取ってもらっていた事。

野菜を売った日は、
ピスピニ門のジェラート屋さんでアイスを買って、
アイスを頬張りながら2キロの道のりを歩いて帰っていたこと・・・・

その他、ジーナおばさんはシエナで初の運転免許を獲得した女性だったので、カンポ広場にある色々なお店と関わりがあった事や、当時のシエナ市の商業のシステムなど・・・

色んな事を語ってくれた。

私が小さい頃、お正月や誕生日は家族と過ごしていた。

大人になると、街に繰り出して、
イベント的な過ごし方をするようになっていった。

私のお父さんは口数が少なく、多くを語ってくれないけど、
お父さんの弟の叔父さんたちは、お喋りだ。

私も、おじさんやおばさんと食事をしたくなった。


「親戚の話に耳を傾け、自分史を描くって、いいな~」
と感じた今日この頃です。

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