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2018年4月11日 (水)

年を重ねるごとに、チャーミングを身に着けたい

今日はアンナの誕生日。
午後にいつもの4人でバールで会う約束をした。

私とパトリッツィオは10分前に到着。

ショーウィンドウにある素朴なケーキと
「9」のナンバーキャンドルを注文し、
バールのスタッフに、アンナとマウロが到着したら、
スプマンテと一緒にテーブルに運んでもらうように頼んだ。

アンナたちが到着。

いつも上機嫌な彼女だけど、
赤いジャンパーとスカーフをまとった彼女は、
更に若返ったように見える。

「おめでとう!59歳ね!」

「ん~、実は今日でジャストになったのよ! 60歳!」

〈なんてこったい・・・・〉

てっきり59歳だと思い込み
「9」のナンバーキャンドルを準備してしまったことに後悔する私の傍らで、パトリッツィオとマウロはニヤッと目を合わせ、ライターを取り出して工作を始めた。

「9」の頭についた紐の部分をちぎり、
ライターで炙りながらそれを「9」の下の部分に接着。

するとナンバーキャンドルは見事に「6」に姿を変えた。

「59歳から60歳へのお誕生日にピッタリだわ!」

とアンナは喜んだ。

イタリア人は、日常生活中に点在する
「あれ、間違えちゃった」という事に遊び心で向き合う。

そこに費やされる工夫と細やかな達成感があって、
生きた笑顔を保っていられるのかもしれない。

「完璧」を基準において小さな失敗に動揺するより、
イタリア式に構えて、笑顔を増やしていきたいな~、
と思う今日この頃です。

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