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2018年3月 8日 (木)

小雨ふる昼過ぎに

小雨が降るお昼過ぎ、
施設にいるお父さんを訪ねた。

カーテンから差し込む琥珀色の光が柔らかくて、
クラシックの音色に浸りたくなった。

バイオリンのCDをかけると、
お父さんは目をつむったまま鑑賞し
「珈琲が飲みたいな~」と言った。

私は1階の自販機に買いに行った。

昔、日曜の昼過ぎ、
お父さんはいつもカーテンに頭を向けて寝転び、
珈琲を飲みながらクラシックを聴いていた。

今、カノンとかアヴェ・マリアの曲がこの部屋に流れて
何だか気持ちいい。

頭の中で先の事を考え始めると、
この空気が覚めてしまうけど、
こうして今を感じると、
40年前と何も変わらない光景がここにある。

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