年相応の眼鏡を買った
アンナとマウロ、パトリッツィオと私の4人で食事をした時
アンアがこんな事を言った。
「私たちね、最近、鏡を買ったの。長~い鏡。家を出る前
その鏡で念入りに体をチェックしてから出るのよ!」
続いてマウロが悪戯そうに口を挟んだ。
「その鏡、5キロ少なく映してくれるんだ」
「あ~、それだったら念入りに見入るわけだ~」
と言って、私たちは笑った。
続いて私も、最近買った眼鏡の話をした。
「レンズの傷があまりにも目立ってきたから、
新しく眼鏡を作ったの。眼科で度数を計ってもらい、
今の視力に相応しい数値を出してもらったんだけど、
それだと見えすぎるのよ。
結局ね、処方箋通りの度が強い眼鏡と、
今まで通りの度数の眼鏡、両方作ってもらったの。
今かけているのは、昔の度数の眼鏡。落ち着くわ~」
そこにパトリッツィオが口を挟んだ
「名付けて、モネの眼鏡。
度数が微妙にずれているから、
世界がぼんやりと美しく見えるんだよな」
「そう!鏡を見た時、皺やシミに悩む事もないし、
あなたの事も素敵に見えるわ!」
時が進むにつれ、皺やたるみ、白髪などが増えていく。
どんなクリームを塗ろうが、サプリを試そうが、
自然の法則には逆らえない。
せめて、気持ちをくすませてしまわぬよう、
鏡や眼鏡をカモフラージュして
能天気に生きる今日この頃です!
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