オリーブ農園より今日は♪
オリーブオイルの作り手、
ファンチュッリ農園のオリーブ畑を訪れた。
オリーブの木を挟んで、片方の列が掘り起こされ、
反対の列は、来年に掘り起こされるとのこと。
ここにソラマメ、大麦、クローバの種が撒かれ、
それらの植物は土壌に窒素やカリウムなどの栄養を与えてくれる。
土を掘り起こす事によって、
オリーブの木はもう2つの事に喜んでいた。
一つは水の確保。
30~40センチ掘り起こした事によって、
ここ数日降り続く雨が下層まで浸透してくれるので、旱魃の対策となる。
もう一つは、根の呼吸。
剪定で切り落とされた枝や雑草は放置され、
枯れた頃にトラクターが畑を走行して粉々になる。
それが堆肥となって土に還るのだが、
トラクターの重みで土が押しつぶされ、根が呼吸できなくなる。
しかし、土を掘り起こした事によって、それが解消できた。
樹の様子はというと・・・
葉がクルリとカールしているものがあった。
これは、温かな日に若枝が成長し始め、
そこへきて今朝の凍るような寒さを感じた為、
成長がブロックしたサイン。
12~2月は徹底して寒かった昔には見られない光景だが
近年の暖冬では、このような現象もみられる。
秋の収穫に向け、自然を操作する事は出来ないけど、
自然をリスペクトした農夫の働きかけに、
オリーブの木も最善を尽くしてくれる、
と実感した今日この頃です。
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