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2018年2月25日 (日)

最近、益々 甘党になってきました

パトリッツィオと郊外にあるバールに行った。

ここのチーズケーキを食べると、
その日はハッピー曜日になる。

店に入ると、樽のような体つきをした男が、
欠けた前歯でニコっと迎えてくれる。

「チーズケーキあるよ!
 今日はいつもと違うタイプだ。レアチーズケーキさ」

「試すしかないわね!
一切れ頂くわ。そして珈琲2つね」

パトリッツィオはヌテラチョコレート&ココナッツ味のケーキを一切れ、テイクアウトでお願いした。

私は途中から、

「一切れじゃなくて、二切れにしてちょうだい」と口を挟み、続けて

「パンフォルテも買っておこうかな?
 甘いヴィンサントのお酒に良く合うからね・・・」

と言って、会計をお願いした。

パトリッツィオには昨日の晩御飯を御馳走になっているので、
ここは私が払うと言い張った。

「キヨミはもうすぐ日本に発つんだ。
 このパンフォルテをワイン会で日本人に紹介するのさ」

すると店の男は

「なら、全部で15ユーロでいいよ」と言い放った。

ケーキを3切れ、2杯のカフェ、そして郷土菓子のパンフォルテ。

店の料金表からすると29ユーロする。

それを「俺からのプレゼントだ!」と言って、
15ユーロしか受け取らなかった。

今回購入した郷土菓子パンフォルテに、彼の気前良さがパウダーシュガーのように降りかかったものだから、より美味しく感じると思う!

シエナの郷土料理「パンフォルテ」とは、
砂糖や蜂蜜、小麦粉の他、アーモンドやドライイチジク、
オレンジピール、胡椒やシナモン等の香辛料が使用された
1200年から存在する伝統菓子。

小さな欠片を噛み砕くと、
ドライフルーツのコクのある甘味と
香辛料のピリッとした複雑味が口いっぱいに広がり、
そこに甘いお酒ヴィンサントを流し込む。

ヴィンサントの持つ 干柿や杏子のような濃厚な甘味が加わると、
口中に新たな甘味が誕生し
「ん~♪」という感想が鼻から漏れてしまう。

昔は辛いものが好きだったのに・・・

年を重ねる毎に、
人にも食べ物にも、甘さを求めてしまう今日この頃です♪

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