最近、映画館によく行きます
最近、私とパトリッツィオはよく映画館に行く。
超ソフトな話題に触れたくて、パディンドンを観に行った時は、館内が幼稚園の課外授業のような賑わいぶりだったので、呆気にとられてしまった。
パトリッツィオと私はあるシーンで泣いてしまい、
涙をすすりながら観続けたけど、
小さな観客たちはケロッとしていて、
映画が終わると、館内に可愛い拍手が響いた。
いい大人の泣き顔を小さな観客と若いママさんに見られたくないので、私たちは、逃げるように映画館を出た。
その後、別の映画館に
クリスマスにちなんだ動物アニメを見に行った。
扉を開けると、後部列に若いパパさんと6歳くらいの女の子がポツリといるだけだった。
パトリッツィオに「どこに座る?」と尋ねたら、
「あの女の子の前」と冗談で返したので、
私と若いパパさんは笑ってしまった。
大晦日にはイタリアドラマの映画を観に行った。
私たちの後ろの列には年配客が沢山いて、
携帯が鳴り続けているのに全く気付かない。
本人たちは大笑いしながら映画を観ていたけど、
私もパトリッツィオも、気が散ってしまった。
そして今日も映画を観に行った。
チケット売り場には私とパトリッツィオの二人だけ。
65歳以上は2ユーロの割引があるので
「65歳です」と言うと、「65歳は何人ですか?」
とチケット売り場の男性が聞いてくる。
私は「一人です」と答えたものの
(私も65歳に見える?)と不思議な気持になった。
チケット売りの男性は、終始笑顔で接客は丁寧だ。
「席はどこを希望しますか?」
座席表を表示され、即答しない私たちに対して
「中央のここはどうでしょう?」と言ってきたので、
「それでお願いします」と答え、館内に入った。
客は、私たち二人だけだった。
スクリーンに登場する人物も興味深いけど、
映画館でみかける人も興味深い今日この頃です。
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