« オリーブオイルの作り手 ファンチュッリ農園よりビデオレターです | トップページ | ワインは酔い友! »

2018年1月29日 (月)

今年初めての試飲会

行こうかパスしようか? ちょっと考えたけど、
シエナで行われたワインの試飲会に参加してきた。

この試飲会には、ワイン生産本数が
年間数十万本以上の大手企業の参加が多く、
何かしらの賞を受賞するワインが多く出展している。

昔、ワインの仕事に就いたばかりの頃は、
こういうワインを試飲できる事に興奮を覚えていた。

レストランに例えて言うと
三ツ星レストランに漂う煌びやかでステータスが薫る独特の空間に包まれた感じ。

しかし、今の私は食堂が好きだ。

食材の持ち味を大切にし、伝統を温め、
今年の魚や野菜の味わいや取れ高について
尋ねると教えてくれるような店。

素朴だけど、
自分の生活に関わりを持たせたくなるような空間。

小さなワインの作り手には、そういう空気がある。

自ら畑に働きかけ、
収穫できるのはせいぜい10ヘクタールが限度。

ワイン毎の生産本数は数千本で、その年の自然とどう向き合ったか、というドラマを語ってくれる。

そういった小さな作り手が集まる試飲会は、
簡素な作りの会場で開かれる事が多い。
 
イタリアに料理留学に来る若い料理人が、

「星付きレストランか?」
「マンマが手掛けるような郷土料理か?」

の選択に悩むように、私も

「ラグジュアリー・プレミアム・レアなワインか?」
「生活のワインか?」

と考え、気が付いたら、後者の方を選んでいた。

「一度、飲んだ事のあるワイン」より

「私が付き合うワイン」と共鳴したい。

という事で・・・
今日の試飲会では「仕入れ」を意識する事なく、
会場で出会った知り合いとお喋りしたり、
ワイン以外のブースにも立ち寄るなどして
気楽に楽しんできました。

色々な思いを一度に書くと長くなるので、
いくつかに分けてアップしますね!

Img_1946

Img_1950

Img_1944

Img_1956

Img_1991

|

« オリーブオイルの作り手 ファンチュッリ農園よりビデオレターです | トップページ | ワインは酔い友! »