幸せな平凡
日曜の午後、
私とパトリッツィオは、ウーゴの元で過ごした。
ウーゴとは、私たちのお気に入りの樹。
どことなく穏やかな表情をした森林の中で、
陽の光を受けて佇む1本の樹を見た瞬間、
私もパトリッツィオも、その樹に特別な思いを抱いた。
上手く言葉では言えないけど、
この樹は、私たちの樹となった。
そして、「ウーゴ」という名前を付けた。
私はウーゴの元に寝そべり、
「風~、鳥の歌声~、光~、風~、キノコの香り~、
ハエが飛んでる・・・」と
頭を空っぽにして感じる事をブツブツと唱えた。
パトリッツィオは、本を読んだり、目を閉じたりしている。
落ち葉のカサカサする音や湿った土の匂い、鳥の声・・・
ウーゴの元で秋曜日を堪能してます♪
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