しょっぱくて美味しい塩
ふと思った。
塩だけを舐め続けるとしょっぱくて痛いけど、
塩味がしない料理は、味気ない。
塩を加える事で、料理に美味さが増す。
私はひと昔前まで、
「将来に向けて希望を持ち続けるのが大事」と思っていた。
でも、それを思い続けるばかりだと、
そこに行きつけない現状に焦りを感じたり、
自分の置かれた状況を受け入れず、
今を否定しながら生活を送る事にもなる。
塩だけを舐めると同様、
今の辛い状態ばかりを舐めていると、
人生がしょっぱくて痛い。
家族の愛や絆、
施設で働く人やボランティアの方との交流に感謝を沢山感じ、
〈思いやり〉の量が大きくなればなるほど、
塩が、しょっぱくて世知辛い存在から
人生を美味しく味合わせてくれる調味料になっていく。
〈思いやりのある社会〉
聞きなれた言葉だけど、
48歳になって、その意味と必然性がやっと分かってきた。
病気の人がいたら、
今を寄り添って、少しでも温かな気持になってもらう事の大事さを感じる今日この頃です。
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