クラシックテイスト、大好き!
パトリッツィオから電話が入った。
「キヨミ、ミッレミリアがシエナを通過するぞ!」
ミッレミリアとは、北イタリアのブレーシァを出発し、
ローマへ南下してからまたブレーシァまでの
1000マイルを走行するクラシックカーのレースで、
今年は90周年を迎える。
「新聞に、ローマを出発した車は
美しいクレタセネーゼを越えて
シエナ入りする、と書いてある。
クレタセネーゼと言えば、
アッシャーノからシエナに続くあの道に間違いない。
そこから観賞しよう」
迎えに来てくれたパトリッツィオの車に乗り込み、
予測したエリアに行ってみたけど、
全くレースの気配がない。
「ここじゃないとしたら、モンテローニだ!」
モンテローニの街に近づくと、
そこには警備がひかれていて、
路の両脇には、観戦客の姿があった。
でも、ほとんどのクラシックカーは
通過してしまった後だった。
「こうなったら、モンテリジョーニだ!
そこで、ドライバー達がランチ休憩をとるからな」
モンテリジョーニに近づくにつれ
路の両脇に並ぶ観戦者も増えてきた。
移動中、路を走るのは私達だけで、
気持ちノンビリしていたけど、
ふと後ろをみると、平べったい車がいるのに気付いた。
「あ~、パトリッツオ・・・」
「うん。分かってる」
姿を見せたばかりのフェラーリの列が私達を追い越していくのに、3秒もかからなかった。
通常、ミッレミリアのレースは、
フェラーリなど時速ある車が先に通過し、
その後、時代を遡った歴史的な車が通過する。
レースの邪魔になるといけないので、私達は車を止め、
そこで観賞する事にした。
私が気に入ったのは、
ラッパのようなサイレンを鳴らしながら走っていく
昔の救急車やパトカー。
車の事、全然分からないけど、見ていてワクワクする。
車だけではなく、
音楽も絵画も、そしてファッションも・・・
クラシックなテイストが大好きです!
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