シエナ人の、ちょっとした贅沢
今日は生産者直売マーケットに行って、
沢山の野菜と熟成20日の若い羊のチーズを買った。
普通のお店と違って、
ここに陳列されている野菜には値段が書かれていない。
にも拘わらず、客は
「ラディッキョとアスパラ1束、アーティチョーク、
そしてソラマメを頂戴・・・」
と、次々に品を注文する。
スーパーより高いけど
「ちょっとマケてくれない?!」
という声は滅多に聞こえてこない。
1か月ほど前の新聞に、
Bloombergによる健康食生活ランキングが掲載されていて、イタリアは見事、1位に輝いていた。
イタリア、というと
スパゲッティやピザ、フィレンツェ風ビステッカ、
それにチーズやドルチェなど・・・
高カロリーなものが挙げられるけど、
実際のところイタリア庶民は、
野菜や果物を沢山食べる。
季節外れの野菜や、遠くから輸入されたものではなく
地元の食材と、地元の八百屋に信用を置いている。
八百屋と客の賑わいに触れていて、
ふと、昭和時代の商店街を思い出した。
当時、八百屋の前を通ると、
店の兄ちゃんが威勢の良い声を張上げて、
かごに乗った野菜を売っていたな~
今でも、あの頃の商店街のおじちゃんやおばちゃんの顔を覚えているのは、対話で商品を買っていたからなのね。
ますます賑わうシエナの生産者直売マーケット。
ここでの買い物の時間、楽しいです!
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