イースターでいい事があった!
イタリアでは、クリスマスとイースターの祝日は、
昭和時代の日本の正月のように、家族で過ごす。
一人暮らしの私は、
ここ数年、パオラの家族と過ごしている。
パオラとパートナーのアンジェロ。
そして従妹のマッシモとフランカ。
そして、90歳になるパオラのお母さまと私。
パオラの家でのんびりとランチを過ごし、
夕方からパトリッツィオが途中参加をする
というパターンだ。
イースター当日の朝、パオラから電話があった。
「キヨミ、祭日だからバスがないでしょ。
迎えに行くわ!」
「気にかけてくれて、ありがとう。
ネットで時刻表を調べてたの。
バスを乗り継いで、13時には辿り着けるから大丈夫。
もし、何かあったら電話するかもしれない」
日曜の時刻表によると、
私の家の近くはバスが走っていないけど、
3キロ先のバス停まで行くとバスに乗る事が出来る。
清々しい天気の中、45分の道のりは、
運動不足の私にとって、恰好のウォーキングになった。
時刻表通りにやってきた5番のバスに乗り、
Due pontiで下車した。
ここから3番のバスに乗るとパオラの家に辿り着ける。
ところが、3番のバスが見当たらない。
バス会社の制服を来た男性が通りかかったので、
訪ねてみた。
「3番のバス、来ますよね」
、
「今日はイースター。普通の日曜とは違うんだ。
15:30まで、バスは運行しないよ」
私は慌てた。
「え~、たった今 5番のバスに乗ってきたばかりです。
運行してましたよ」
「あれは、午前の最終の便さ。5番のバスだって
この後は15:30まで運休するんだ」
私の他に、褐色の肌をした女性も目的地に行けずに
困惑していた。
そんな私達の様子を見て、バス会社の男性は、
「どこに行きたいんだい?」と尋ね、行先を伝えると、
「おいで」と行って、彼の車に乗せてくれた。
彼女と私は同じ場所で降り、男性にお礼を言った。
「本当に助かりました。
何てお礼を言っていいのやら!」
すると男性は
「今度あった時、珈琲を御馳走してくれたら嬉しいな」
と言って、私たちは握手をし、
それぞれ別の方向に向かった。
彼にまた会えるかどうか、分からないけど、
会えたら、喜んで珈琲を御馳走したいです♪
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