猫の街
パトリッツィオとの待ち合わせ場所に到着すると、
そこには、パオラとアンジェロもいた。
「あら~、サプライズ!」
私達は1台の車に乗り込み、
30分ほど離れたルチニャーノという街に行く事にした。
街に到着すると、職人が作業をしている陶器の店が目に留まったので、早速 覗いてみた。
店内には猫柄の作品が沢山並んでいる。
「猫の作品が多いんですね。
猫を飼っているんですか?」
「ああ。寅柄の雄猫が一匹いるよ。
この街は、猫の街、と呼ばれていて
1家に一匹は猫がいるんだ」
それを聞いた途端、
心のボリュームがいっきにア~ップ!
高慢ちきに街を闊歩する猫が見たくて、
メインの通りから裏路地に入ってみた。
小さな路地は趣があって素敵なんだけど、
お目当ての猫が見つからない。
ラブラドールを連れた叔母さんを見かけたので、
ワンちゃんを撫でながら聞いてみた。
「この辺に猫はいるんですか?」
すると叔母さんは
「この路地の奥の広場にいるわよ。
一緒に行きましょう」
と言って、犬を引きながら歩き出した。
広場に着くと、猫たちがあちこちから姿を現した。
しゃがみこんで猫を撫でようとすると、
「ダメダメ~、撫でちゃダメ~」
とジェラシーをむき出しにして、
叔母さんの犬が走ってくる。
ガイドブックには書かれていない街の情景。
小さな街の散策は、一期一会を摘みながら
のんびりと歩くのが楽しいです♪
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