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2017年1月25日 (水)

友達の話題は、私にとって新聞一面記事

フランカは数年前、危険を覚悟でパレスチナに出向き、戦争の被害に遭う子供の様子を撮影した。

その彼女から電話があった。

「キヨミ、明日、時間がある?
 記憶の部屋に是非来て頂戴。
 私のビデオの他、興味深い展示があるから」

「記憶の部屋」と呼ばれる記念館は、
70年前までファシスト政権の事務所として使われていて、ファシストと闘って命を落としたパルチザンの市民の様子も記されている。

ファシストと闘うシエナ市民が銃殺されるシーンもあり、なんと、その場所は、私の家の近くだった。

いつもは
「シエナの田園風景って、本当に素晴らしいわ~」
と感嘆しているけど、この歴史を知ってからは、
そこに眠る犠牲者が心をよぎる。

私は、家で過ごしている間は
ラジオをつけっぱなしにしている。

1月27日はアウシュヴィッツが解放された国際ホロコースト記念日、という事もあり、ここ数日は戦争の話題が多い。 

そして、昨年のこの時期、
イタリア人の研究学生ジュリオが
エジプトの警察に拷問を受け、
殺された話題も頻繁に取り上げられている。

そのテーマのバックには、
Joan Baezの「 Here's to you」がよく使用される。


この歌は、1920年のアメリカで、
無罪にも関わらず、当時の偏見と冤罪で処刑された
イタリア人Sacco と Vanzettiにささげられた歌。

権力に対し、無名な庶民の存在は取るに足らない。

この事件は、
権力に不当に扱われる事は許されてはならない、
というスローガンのシンボルとなった。

この歌の事は、以前、パトリッツィオが教えてくれた。

語っている時、彼の目尻から涙がツーと流れ落ちた。

日本のメディアでは、イタリアの話になると

・イタリア男は女ったらし
・時間にルーズでいい加減

その他、美味しい料理等・・・

このような情報に偏りがちなのが、残念だ。

ここシエナで、身の回りの友達が語る会話は、
新聞のトップ面よりも、
色濃く、私に意味を与えてくれます。




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