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2017年1月24日 (火)

1月23日のグランデミャオ!

仕事が一段落したので、
声楽の先生をしているクララの家に通い始めた。

私は趣味で、歌の伴奏を引き受けている。

この前は、
モーツァルトのBenedictusとExsultate,jubilate、
そしてヴィヴァルディのLaudamus teの楽譜を渡された。

何とかなるかな?と思ったけど、
実際に弾いてみると3声になっていて難しい!

ページ数もかなりある。

繰り返し弾いても一向に慣れず、
指がもつれにイライラしてきた。

「あ~、やめた! 私には荷が重すぎる」

パタッと譜面を閉じて、
丸くなって眠るティティちゃんの隣に寝転んだ。

「これを引き受けるのは止めよう」と言う私と、
「そう簡単に諦めたくない」という私が同居していて、

頭がすっきりしない。

ふと考えた。

「試験じゃあるまいし・・・
 趣味で引き受けている伴奏なのよ。
 歌い手をサポートできればいいじゃない。
 完璧に弾きこなそうとしなくてもいいじゃない!」

鍵盤に向き合い、譜面を追った。

「この和音、
 この一音を外すだけで指の運びが滑らかにいく。
 一音、消しちゃおっかな?」

作曲家には申し訳ないが、
修正液で、都合の悪い音を消していった。

だいぶ弾きやすい譜面になって、練習が楽しくなった。

そして「グランデ ミャオ!」と唱えた。

最近、パトリッツィオと私の間で、
満足を得た時には「偉大なミャオ!」
という猫語を使っている。

今まで、私は型にはまった考えと行動をしていた。

楽譜があったら、それ通りに弾かねばならない。

それが出来るようになる努力をすべきで、
それが出来ないのは、私の能力が劣っているから・・・

以前はそんな風に考えていた。

でも最近では、型よりも自分の声に耳を傾け、
自分を気遣ってあげるようになった。

変だけど、自分の中に私が二人いる。

少し前まで、もう一人の自分は
型にはまった考えをしていて堅苦しく、
近寄りがたかったけど、

そのもう一人の自分が柔軟になってきたから、
私はもう一人の自分と相談できるようになって、
自分が受け入られる感覚に楽になってきた。

クラシックの楽譜に修正液で細工するなんて・・・

まったく、グランデ ミャオだ!

もしクララに「これじゃ、ダメよ」と言われたら、
「私には、荷が重すぎる」とはっきり言おう!

今度のレッスンは金曜日。

それまで、やるだけ、やってみよう!

グランデ ミャオ!






 




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