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2016年10月 5日 (水)

小田ルイさん

〈イタリア旅行は初めてです〉という小田ルイさん。

シエナの田園で、街中の公園で、国立エノテカ
イタリアーナのイベント打ち上げのカンポ広場で、
彼は言葉数こそ多くなかったけど、
その時その時の感覚をアナライズするため、
いつも自分と対話していた。

「サラリーマンをやっていた頃、
 自分がマニュアル化されていく事に
 疑問を感じたんです」

繊細な人ほど、羊の群れに大人しく群れていたら、
波風を立てることなく今日を過ごせる。

相当繊細でピュアなルイさんは、
自分を売り込むために、等身大以上に自分を装い、
業界で張り合っていくタイプには見えない。

要領よく周囲と合わせていたら、
ある意味、生活が保障される感じも受ける。

でも、彼の根底には
「自分らしくありたい」という強い信念があって、
その部分で人と繋がりたがっている。

だからいつも〈本当の自分〉を観察している。

一昨日、パトリッツィオと一緒に、
70年代のイタリアの歌を聞いていた。

「キヨミ、この時代の歌は、メッセージがあるよな。
 今は、恰好良さとか、完璧さとか、
 美しさを身に纏う者が世の中をリードするけど、
 あの時代は、個人のそのままの在り方、
 個性が生きてたんだ」

70年代のメッセージ性を含んだ歌は、
今でも、殆どのイタリア人が知っている。

刺激よりも共感。

刺激に触れると
「このままの自分じゃダメだ!」と搔き立てられる。

スープに少量のスパイスを加えるように、
ちょっとの刺激は大事。

共感は、
「私もそう思うよ!」と自分の在り方を包んでくれる。

自分らしく、穏やかにいられるには、
共感を与えてくれるパートナーや仲間が大事。

ルイさん、勝手に書いちゃって、ごめんね!

秋風の気持ちよい季節、
彼の歌と共に、身の回りの幸せを感じてください!


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