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2016年10月

2016年10月15日 (土)

イタリア歌曲

今日、ドイツ人テノールのKaufmannが、
イタリア歌曲を歌っている映像をみた。

彼は、イタリアの良い点を語ってくれている。

何だか、嬉しい!

私も、シエナの老人ホームで
昔のイタリアの歌をピアノで弾くと、
お年寄りから受け入れられる。

他国の音楽を演奏する、その姿には、
その国への理解やリスペクト(尊重)がある。

毎朝ニュースを見て、
隣国や他国の政治や経済の動向を見ているだけでは、
世界は平和に向かわないけど・・・

音楽の種が沢山まかれると、
少しずつ、世界が柔らかくなっていくと思う!

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2016年10月12日 (水)

秋の味覚セット 準備中です!

チャオ チャオ!
 
シエナの自然と
ファンチュッリ農園の1年間のストーリーが味わえる
2016年 オリーブオイルが誕生しました!

昨年に引き続き、今年も良い出来です。

しいて昨年との違いを申しますと、
今年はグリーンが秀でていて、
包容力ある苦味を帯びた、
バランスが素晴らしい出来となっております!

オリーブオイル、ワイン等、発送のご案内は、
10月25日頃に送信したく、準備を進めております!

今年もどうぞ、宜しくお願いいたします♪

■搾りたてオリーブオイルの美味しい映像はこちら!




■2016年 収穫の様子は、こちらです!

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2016年10月11日 (火)

2016年 オリーブオイルの誕生です!

今年のオリーブオイル、
自然と農園の人達の愛情から、
誕生です!

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2016年10月10日 (月)

冴えない日の太陽

パトリッツィオに電話をした。

「ボンジョールノ、パトリッツィオ!」

すると彼は、
とっても小さな囁き声で挨拶を返してきた。

「ボンジョールノ、キヨミ」

愛犬のモッラちゃんが彼の腕で寝ているから、
起こさないように小声なのかな?

私は声を潜める必要がないので、
普通の声量で話を続けた。

「元気?」

「あ~、元気さ。 
 ところで、どうしてキヨミは、
 声を潜めているんだい?」

思わず、笑ってしまった。

「声を潜めているのは、あなたでしょ!」

「あ、そっか!」

この日の夕方、彼とレストランに向かった。

高速を走っていると、目の前が雷で光った。

「オ~、見たかい? 神様に写真を撮られたぞ!
 いいカップルがいる!って」

今日は雨。

気温もぐっと下がって天気は冴えないけど、
ユーモアに触れたお陰で、温かく過ごせた。

イタリアは、常夏の国ではない。

にも拘わらず、いつも太陽のイメージがあるのは、
温かいユーモアがあちこちに灯っているからなのかな♪






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2016年10月 9日 (日)

テノール歌手とサンジョヴェーゼ

1670年に
イタリアのモデナで生まれた作曲家Bononcini。

彼が作曲した「Per la gloria d'adorarvi」を、
3人のテノール歌手で聴き比べてみる。

ピアノの伴奏のみ、という同一条件で
それぞの個性の違いを楽しむ事は、ワインに例えると、

トスカーナで育ったサンジョヴェーゼ品種のワインの飲み比べと似ている。

力強い骨太のタイプ
澄んで清らかなタイプ
輝きを放つヴィヴァーチェなタイプ・・・

どれもいいのです♪






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2016年10月 8日 (土)

来週からオリーブの収穫です!

道を挟んだ西側には、収穫を終えて
緊張から解放された葡萄畑が広がっていて、
東側には、収穫を間近に控えたオリーブたちの
凛とした姿があった。

今年のオリーブはミバエにやられてしまいそうだ!
と心配されてきたけど、

要所要素の処置を怠らなかった畑には、
見事なオリーブが成っている。

花の開花時期には、
ミネラル、塩、銅、堆肥を葉に散布し、
開花を助けつつ、傷ついた枝を消毒する事で、
そこに寄生虫が発生しないように施す。

通気性を保つため、枝を剪定する。

雑草が伸びると、葉の朝露がオリーブの枝に触れ、
その湿り気から病原菌が発生しやすくなるため、
適度に雑草を刈る。

8月に入ると、ゼラニュームが使用された液体を散布し
害虫を寄せ付けないようにする、等々・・・

春から夏にかけて、私はトスカーナの自然と
バカンス気分で触れてきたけど、
オリーブオイルの作り手は、
汗水流しながらオリーブを守ってきた。

それ故に、収穫の日を迎える喜びはひと際大きい!

シエナでは、
来週からいよいよオリーブの収穫に入ります!

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2016年10月 7日 (金)

秋のマフラー

赤や黄色のグラデーションが楽しめる紅葉の秋。

夏のカラフルなテンションが落ち着いて、私たちも
シックな色合いのグラデーションを纏いたくなる。

街のショーウインドウで、
男性のシャツ&マフラーの着こなしを見かけた。

襟を立てて爽やかさ、
マフラーで胸板を厚く見せるのがコツなのかな?

マフラーは防寒として首に巻き付けるものだと思っていたけど、この時期だから、こんなお洒落使いが出来るんだね ♪

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2016年10月 6日 (木)

サンヤコピーノ in Firenze

ピンク色のヴェールを纏ったドーモを通り過ぎて、
目的のアパートに辿り着いた。

錦糸町にあるレストラン「サンヤコピーノ」の
お忍び食事会 in Firenze。

シエナにとって、フィレンツェは近いようで遠い。

でも、こういう機会を通じて
フィレンツェに住む人と顔を合わせると、
どんどん距離が狭まっていく。

塩をふりかけて、オリーブオイルとニンニクで炒めただけのポルチーニ茸がすっごく美味しかった。

プラスチックのお皿とコップ、
それぞれが持ち寄った食材とワイン、
チャチャッと作るケンちゃんとジュンちゃんの手軽な料理、そして、飾り気のない私たちの会話。

シンプルって、いいね!

そうそう、11月11日に
錦糸町にあるレストラン「サンヤコピーノ」では、
オープン1周年パーティーが開かれます。


イタリアの空気を纏ったケンちゃん、ジュンチャンは
錦糸町で、イタリアを醸し出してくれますよ!

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2016年10月 5日 (水)

小田ルイさん

〈イタリア旅行は初めてです〉という小田ルイさん。

シエナの田園で、街中の公園で、国立エノテカ
イタリアーナのイベント打ち上げのカンポ広場で、
彼は言葉数こそ多くなかったけど、
その時その時の感覚をアナライズするため、
いつも自分と対話していた。

「サラリーマンをやっていた頃、
 自分がマニュアル化されていく事に
 疑問を感じたんです」

繊細な人ほど、羊の群れに大人しく群れていたら、
波風を立てることなく今日を過ごせる。

相当繊細でピュアなルイさんは、
自分を売り込むために、等身大以上に自分を装い、
業界で張り合っていくタイプには見えない。

要領よく周囲と合わせていたら、
ある意味、生活が保障される感じも受ける。

でも、彼の根底には
「自分らしくありたい」という強い信念があって、
その部分で人と繋がりたがっている。

だからいつも〈本当の自分〉を観察している。

一昨日、パトリッツィオと一緒に、
70年代のイタリアの歌を聞いていた。

「キヨミ、この時代の歌は、メッセージがあるよな。
 今は、恰好良さとか、完璧さとか、
 美しさを身に纏う者が世の中をリードするけど、
 あの時代は、個人のそのままの在り方、
 個性が生きてたんだ」

70年代のメッセージ性を含んだ歌は、
今でも、殆どのイタリア人が知っている。

刺激よりも共感。

刺激に触れると
「このままの自分じゃダメだ!」と搔き立てられる。

スープに少量のスパイスを加えるように、
ちょっとの刺激は大事。

共感は、
「私もそう思うよ!」と自分の在り方を包んでくれる。

自分らしく、穏やかにいられるには、
共感を与えてくれるパートナーや仲間が大事。

ルイさん、勝手に書いちゃって、ごめんね!

秋風の気持ちよい季節、
彼の歌と共に、身の回りの幸せを感じてください!


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実りの秋

「1966年の秋、フィレンツェで大洪水があったんだ。
 何世紀も前に書かれた手書きの本も泥まみれさ。
 当時、”フィレンツェの芸術を救おう”って
 世界中からボランティアが集まった。
 泥まみれになった芸術品は、
 ボランティアの手から手へと
 バトンタッチされていったんだ。
 当時は、有志が動いていた」

パトリッツィオが懐かしそうに、当時を語った。

「でも今はさ、災害が起こると
 ‟被災地にお金を振り込んでください”
 で済んじゃうだろ?
 個人的に被災地に向かうと、かえって迷惑になる。
 効率的なのは分かるけど・・・
 当時、救済に関わった若者が感じた
 団結・連帯感みたいなものは薄れたな」

先月の日本帰省で、
アマトリーチェの震災の為に義援金を集める
食事会を開催した。

食事会に参加した方、食事会の会場「サンヤコピーノ」のシェフ、ケンちゃんから集まったお金をもって、シエナに戻り、シエナのアマトリーチェ災害本部宛にお金を送金した。

義援金について、
「お金は被災者に渡ることなく、
 どこかの機関の懐に入るんじゃないか?」
という声も聞く。

確かに、そういうケースもあると思うけど、
今回は視点を変えて、ピュアな気持で向き合いたい、
と思った。

食事会に参加した人は、
「お金を与える」という意識より
「参加できる」という連帯感を喜んでくれた。

この会を通じて、私たちは、与えられた。

このお金が、私たちの見えないところで、
形になってくれるといいな。

被災地の方が、ぐっと心に元気が出るような、
そんな動機のほんの一部に、
このお金が関わってくれるといいな。

この日、
錦糸町で行われた食事会に参加してくれた人の殆どは、
シエナに訪れた事があるか、
シエナの街に関心を寄せてくれている人。

何だか、シエナが畑のように思える。

一つ一つの小さな種が、実を結んでいく。

今日の新聞に、
「シエナ発、日本でアマトリチャーナ。
 震災の義援金がイタリアに戻ってきた」
と紹介された。

シエナの街に関わる日本人の団結力、
遠く離れた地であっても、
このようなグローバル化が存在する事を、
シエナの街も喜んでくれた。

実りの秋。

目には見えないけど、
人の集いから何かが実る事を信じたい今日この頃です。

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2016年10月 2日 (日)

これから、掃除機かけま~す!

朝起きてから窓を開け
「今日は晴れだ」とか「今日は曇りだ」とか・・・
今日の空を眺めるように、
自分の今日の心模様も見つめてみる。

今日は、塞ぎこんだ感じ。

これから向き合う仕事に対して、
どう向き合ってよいのか?整理が出来ていないから、
自分の居心地が悪い。

まずは、自分の気持ちをオンにする事から始める。

これから、掃除機をかけよう。

埃を取り除いたら、モップをかけよう。

そして、洗濯物を畳んで、箪笥にしまおう。

「気持ちいいね~、この部屋。
 私、偉いね~♪」と自分を褒める。

そして、いつもより丁寧にシャワーを浴びよう。

それから、散歩に出かけよう。

思った事を声を出しながら、野道を歩く。

取りあえず、ここまでやってみる。

エンジン、かかるかな?♪





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