【ボローニャって面白い! その2】
ボローニャというと、
ラザーニャ、ボロネーゼ、トルテッリーニ、
ハム、チーズ、etc…
ボリュームある食材の宝庫というイメージが思い浮かぶけど、それ以外にも、大学の街、思想の街、というイメージがある。
街の中心、市庁舎のそばの広場で
若者たちが集会を開いていると、
自転車で通りがかった男が止まって、
大声で抗議を始めた。
若者は楽器を鳴らして、男の声をかき消している。
こんな光景が30分以上続いても、
そこにいる警官は何も言わない。
この広場に面した図書館に入ってみた。
吹き抜けのオープンスペースで、そこでは、
控えめな声ながらにも
あちらこちらで会話を交わす光景があった。
私の知る図書館は、閉ざされた空間で、
咳払い一つも躊躇うほど
静まり返った学術研究的な場所だけど、
ここボローニャのそれは、
開放感あるアカデミックな場所だ。
バールで、飲み屋で、図書館で、道端で・・・
あらゆるところで会話・議論がある。
私が青春を謳歌したのは、80年代後半から90年代。
バブル&消費主義がピークな時期で、
銀座界隈に繰り出しては
ショッピングやミュージカルなどの観劇、
グルメ巡りなど、余暇をノリで楽しんでいた。
この年になって、
街で思想を語り合う70年代のような過ごし方に憧れる。
ここボローニャには、
過ぎ去ったかのように思われる
70年代のような世界がまだ存在していて、
「関心を持つ」「問題意識を持つ」そして、
それをつまみに道端で酒を飲む、
という感覚を、この数日のバカンスで覚えた。
言動の自由が生きるボローニャ、面白いです!
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