心に残るコンサート
一昨日、クララから電話を受け、
今日の老人ホームのコンサートで、
1曲だけ伴奏を担当した。
知識と教養と、そして包容力が深いクララから、
今日も沢山の事を学んだ。
歌詞を忘れてしまった歌手が、
歌いなおしながらも歌い終えると、
クララは舞台に現れ、笑顔でフォローする。
「録音を聞いているだけじゃ、
こんな体験は出来ませんね!
勇気に、もう一度、拍手!」
そして、
今日初めて公衆の前で歌う少女が緊張しているのを察し
「皆さん、初めて歌う時には、
歌の準備に加えて、
大きな恐怖との闘いがあるんです。
そんな彼女を、皆さんで支え、応援しましょう!」
彼女が主催するコンサートでは、脇役は存在しない。
会も終盤にかかり、ラビアンローズの歌が始まると、
何人ものお年寄りが、涙を拭いていた。
そして、会が終わると、
数人のお年寄りが通路に立ち、
「素敵だったわよ!」と言って、
出演者全員と握手を交わした。
人それぞれ、音楽と付き合う視点が違うけど、
私は、人の気持ちが柔らかくなる、
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