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2016年4月

2016年4月30日 (土)

心に残るコンサート

一昨日、クララから電話を受け、
今日の老人ホームのコンサートで、
1曲だけ伴奏を担当した。

知識と教養と、そして包容力が深いクララから、
今日も沢山の事を学んだ。

歌詞を忘れてしまった歌手が、
歌いなおしながらも歌い終えると、
クララは舞台に現れ、笑顔でフォローする。

「録音を聞いているだけじゃ、
 こんな体験は出来ませんね!
 勇気に、もう一度、拍手!」

そして、
今日初めて公衆の前で歌う少女が緊張しているのを察し

「皆さん、初めて歌う時には、
 歌の準備に加えて、
 大きな恐怖との闘いがあるんです。
 そんな彼女を、皆さんで支え、応援しましょう!」

彼女が主催するコンサートでは、脇役は存在しない。

会も終盤にかかり、ラビアンローズの歌が始まると、
何人ものお年寄りが、涙を拭いていた。

そして、会が終わると、
数人のお年寄りが通路に立ち、
「素敵だったわよ!」と言って、
出演者全員と握手を交わした。

人それぞれ、音楽と付き合う視点が違うけど、
私は、人の気持ちが柔らかくなる、
愛が感じられるコンサートが最高に好きです!

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苦い経験

最近、情けないけど、ネット詐欺にかかってしまった。

ネットで購入し、振り込んだけど、
商品が送られてこない。

今朝から、銀行や警察に連絡をして、
出来る限りの手続きはした。

ネットで、同じ詐欺にあった人の声をきくと、
どうやら、中国人の仕業らしい。

「も~!!!」と思っていたら、
サベリオ君からメッセージが入った。

サベリオ君は、中国からテノールの勉強をしに
イタリアにやってきた学生で、
今は、ペルージャの音大で勉強をしている。

「キヨミ、今日は!
 5分前に無料電話のアプリをダウンロードしました。
 キヨミの名前を見つけました。
 最近、元気でやってますか?
 僕は元気です」

私も早速、返信した。

「メッセージ、ありがとう!
 私は今、仕事で忙しくしてます。
 でも、6月から時間が出来るので、
 夏に、会いたいね」

すると、

「キヨミ、疲れているのではないですか? 
 きちんと、食べてください。
 そして、沢山、睡眠をとってください。
 夏に、会いましょう!」

と返信が来た。

「あなたは、優しいね」と返信したら、

「私達は、友達ですよね!」

のメッセージとニコちゃんマークが届いた。

サベリオ君は、シエナで勉強していた頃、
夏は、2枚のTシャツを交互に着ていたけど、
今では、洋服、増えたかしら?

2年前、彼の歌の伴奏をしていたので、
彼とはよく会っていた。

会うと、いつも、私の鞄を持ってくれて、
礼儀正しかった。

同じ日に、全く違うタイプの中国人と関わるなんて

正直言って、「中国人に気を付けなければ!」なんて
薄っすらと思ってしまった自分に、
神様がそうさせてくれてるような気がする。

誠実な中国人留学生のサベリオ君に感謝。

一つの犯罪から、
あなたの国全体に偏見もっちゃ、ダメだよね!

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2016年4月28日 (木)

あれこれ、想像がめぐる

今日の昼に赤ワインを抜栓したから、
3日間は、食事に赤ワインが続くだろう。

夜、鶏肉に塩・胡椒をまぶして、小麦粉に絡め、
玉ねぎと一緒にソテーした。

焼きあがる前にバターで香り付けをした。

厚みと濃くが出て、
ぽっちゃり、たっぷりした味わいが美味しい。

鶏肉を頬張った後、赤ワインを飲むと、
何かが違う。

肌が合わない。

バターのコクには、同じような体格のワインとして、
バリックが効いた
シャルドネのような白が合うんだろうな~?
なんて想像している。

鶏肉をセージのハーブと一緒に焼き、
バターで風味をつけ、
バリックの効いた白ワインで頂いたら、
グレードアップしたディナーになるんだろうな~

バターの代わりに、
白ワインを注いで肉を煮詰めたらどうだろう?

そしたら、バリックが効いてなくても、
ちょっと香草のニュアンスを持つ
ソーヴィニョンブランなんて、いいかもしれない。

おかずに合わせて、ワインを開けてられないので、
想像だけで、楽しんだりしている。

抜栓してあるワインと、おかずの相性があったら、
ビンゴだね!

さて、明日からのご飯。

開いているワインに合わせるか?

それとも、食べたいものをチャチャチャッと作るか?

恐らく、食べたいものが優先になるかな!

気楽にいこう!









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2016年4月27日 (水)

パスタとワインと私

トマトベースのパスタと、レフォスコの赤ワインで
のんびりランチ。

パスタを茹でている間に口に含むワインは、
丸く柔らかな赤い果実のニュアンスがある。

そして、パスタが完成!

フォークに「これでもかっ!」というくらい、
ぐるぐるに巻き付けて頬張ると、
トマトの美味しい酸味が口いっぱいに広がる。

その後でワインを口に含むと、
トマトの酸味が加わって、
さっきのワインがシャキッと感じる。

のんびりと一人で過ごすから、
ワインやパスタの関係性にも接する事が出来るのね!

美味しかった。

そして、楽しかった♪

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2016年4月26日 (火)

春の味覚セット、只今、準備中です!

皆さま、今日は!

春の味覚セット、お知らせの送付まで、

もう少々、お待ちくださいませ<(_ _)> (^^♪

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今日は、ほろ酔いです

気付いたら、ワインを1本、飲み干してしまった。

私は、本当は、あまり飲めるたちではない。

試飲会では、ワインを口に含み、
適度に吐き捨てている。


でも、今日は7050mlの白ワインを、1本開けてしまった。

思いっきり無防備になった常態に、
秩序なく、色々な思いと感情が降り注ぐ。

いつも、自分の理性に管理されている自分だけど、

お酒を飲むと、本心が溢れ出て、涙が流れたりする。

そんな自分の声に付き合いながら、
もう1杯、ワインをグラスに注いでみる。

今日、抜栓したワインは、ピノ・ビアンコ。

普通のワインです。

でも、飲み疲れしないワイン。

ワインを飲む時の相手は、
時に、自分だったりします・・・



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2016年4月21日 (木)

ちょっと、リラックス映像

 

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2016年4月18日 (月)

祈り


熊本、大分、阿蘇地方、福岡、佐賀、
そしてエクアドルにて、
震災に遭われた方々に、平安が訪れますように。

被災した方に、食料が届きますように。

持病を抱えた方、体の不自由な方に、
介護が行き届きますように。

家や、将来への希望を失った方が、
社会からも取り残されたような寒い思いをせず、
沢山の慰めに触れ、愛情に触れる事ができますように。

そこから、希望の光が差しますように。

熊本に関する沢山の情報に触れ、
考えたあげく、
「救命」→「生活支援 」の今、
日本赤十字社の熊本県支部に送金しました。

落ち着いてきて、「復興」の段階に入ったら、
私に出来る事を模索したく思います。

小さなアクションでしかありませんが、
熊本の方の気持ちが、
僅かの時間でもグッと明るくなり、
その時に沸くエネルギーが、
他の方へも薄っすら連鎖され・・・力になっていく。

そんな事が、あちらこちらで起こってくれたらいいな、
と願ってます。

その為に出来る事、意識していきたく思います。

皆さまからも、
いいアイデアがあったら、教えてください♪

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2016年4月12日 (火)

着々と、仕入れをしてます!

イタリアで最大級のワイン見本市「Vinitaly」

今年の入場料(通し券/ネット割引価格)は115ユーロ。

ちなみに、
去年の入場料(通し券/ネット割引価格)は90ユーロ。

一昨年は80ユーロだった。

いくつかの作り手から、「キヨミ、1日券、あげるよ」
と声をかけてもらったけど、
ただでチケットをもらうと、その作り手から、
ワインを買わないと申し訳ない気持になるから、
毎年、チケットは購入している。

高いな、入場券!

最初はそう思っていたけど、

「珈琲」「オリーブオイル」「チーズ」など・・・
様々な講習に参加しているうちに、

使いようによっては、妥当な金額に思えてきた。

そして、オリーブオイルや加工肉を扱う農園から、
様々な経験話や意見を伺える事は、とても勉強になる。

「これ、買いだ!」

と思った商品を、どんどん購入してます。

日本の皆さんが口にした時、

「あっ!美味しい~♪」

といって笑顔になる様子を想像すると、

思わず、笑みがこぼれる今日この頃です!

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2016年4月11日 (月)

美味しいオリーブオイルをお届けするために

ヴィニタリーで、オリーブオイルの講座を受けた。

ラベルに「エキストラヴァージンオリーブオイル」
と書かれ、スーパーマーケットで安く売られているものと、本物の違いをテイスティングした。

私も、この違いを感覚的には分かっていたが、
専門家が明確な言葉を使用してくれたので、
今後、日本の皆さまへ説明する際に、
とても参考になった。

偽物のオリーブオイルが
残念ながら、日本に輸入されているが、
それに加えて、正真正銘の質の高い
エキストラヴァージンオリーブオイルであっても、
温度管理されていない船便で日本に渡ってしまうと、
毎日、昼と夜の温度差を繰り返すことから、
本来の味と違った状態で日本に上陸してしまう、
とのこと。

この説明をきいて、エンジンがかかった。

春の味覚セット&オリーブオイル、
航空便で、5月中旬までには送れますよう、
プロモーションのお知らせの作成、急ぎます!

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2016年4月10日 (日)

VINNATURの試飲会に行ってきました

オーガニックの作り手が集まるVINNATUR。

会場のVILLA FAVORITAに行くための最寄り駅は、
Montebello。

ヴィニタリーが行われるヴェローナの駅、
そして、私の宿があるVICENZAの駅から、
1本でこれます。

ビデオレターで様子をお届けします!

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VICENZAの宿は、快適です!

イタリアで最大級の試飲会「VINITALY」が行われるヴェローナでは、ホテルがとっても高い。

シングルでも、1泊200ユーロを超えてしまいます。

私は、周辺の街の宿をとるのですが、
今回は、ヴェローナから電車で30分ほどで到着するVICENZA(ヴィチェンツァ)の街。

宿代は、一泊40ユーロ。

部屋にシャワーもトイレもあり、
清潔でWi-Fiも使え、
とっても快適です!

ヴィチェンツァの街の雰囲気をお伝えしますね♪

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2016年4月 9日 (土)

viniveriの試飲会

ワインの試飲会「VINIVERI」に来てます。

ここで、とても貴重なワインに出会いました。

ワインのラベルが印刷されているのではなく、
1枚1枚が、実際に描かれた絵なんです。

同じラベルは存在しません。

オーナー息子さんが障害をおっている事から、
このワイナリーは、
障碍者の方々の働きかけで作られています。

ラベルは、彼らが直接に描いたものです。

このワイナリーのメルローは、2005年に、
イタリアで最も美味しいメルローと表彰されました。

今回、試飲したメルローは2013年。

こちらも、Simposio Dei Vini Venetiというワインコンクールにて、銀賞を獲得しています。

「障碍者」という言葉がつくと、
義援金のニュアンスがありますが、
このメルローは、
美味しワインが好きな方に評価されるワインです。

エレガント過ぎる事もなく、
パワーがみなぎり過ぎる事もなく、

自然と作り手の調和が感じられるその味は、
模範的なメルローの毅然とした風格を感じます。

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2016年4月 7日 (木)

雑種のワイン

雑種(Meticcio メティッチョ)という名が付いた
ワインの試飲会に行った。

作り手のサブリーナは、
大きな笑顔と快活な立ち振る舞いが印象的な、
飾り気のない女性だ。

彼女は小さな頃から動物が好きで、
現在も、犬や猫と暮らしている。

どの動物も、悲惨な経験の持ち主で、
スペインから引取った犬や、
2009年のラクイラの震災で野良になった猫などがいる。

可愛そうな動物を見ると、放っておけない。
でも、自分で引取るには限界がある。

でも・・・
ワインを通じて、
もっと沢山の動物を救えるんじゃないか?

そんな彼女の長年の思いが、
今年、ようやく形になった。

プロジェクト「Meticcio(雑種)」

1本のワインを販売するごとに、
売上げから1ユーロが動物愛護に渡る。

イタリア中の恵まれない動物に、
少しでも愛が注がれるよう、自分のワインだけではなく、イタリア全土のワイナリーにも参加してもらいたい。

そこで、Meticcioのロゴを制作し、商標登録した。

このロゴがついたワインは、1本販売するごとに、
売上げの一部が動物愛護に使用される。

この話題を聞きつけ、早速、
プーリア州のワイナリーがプロジェクトに参加した。

サブリーナのワイナリー「Podere Lecchi e Brocchi」
では、キャンティクラッシコを作っている。

高品質なワインを生み出す為、
セレクションされた葡萄品種を使用しているが、
中には、選ばれない木もあり、
そんな葡萄の木は、ある畑に植えられている。

厳選されたカテゴリーからは外されたものの、
同等の愛情を注がれて育っている。

「Meticcio(雑種)」のロゼワインには、
この混植された葡萄が使用されている。

テイスティングをしながら、
ニュアンス、 ストラクチャー、 余韻等・・・
いつものとおりにワインを探ったが、途中でやめた。

このワインは、品質を求めるものではない。

単に美味しく、飲みやすいワイン。

そしてある人にとっては、

「このプロジェクトに賛成!」

という共感の響きが感じられる。

ちょっと、飛躍しすぎた表現かもしれないけど、

親が立派な立場でなくても、
自分が有名大学を出てなくても、
高額の給料を得られる仕事に就いていなくても、
血統書付きでなくても・・・

セレクションからはじかれてしまったとしても、
一つの地球に、
私達は、愛をもって平和に幸せに暮らしている。

それが、人間であろうが、動物であろうが、
葡萄であろうが・・・♪

そんな、
等身大の仲間たちとの出会いを感じさせてくれる、
親しみあるワイン。

こういうワインの取り扱いもいいね!

と感じる、今日この頃です。

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2016年4月 6日 (水)

これから、試飲会に行ってきます!

今、とってもワクワクしている。

今日の18時から、国立エノテカイタリアーナで、
Meticcioという名のワインの試飲会がある。

Meticcio(メティッチョ)とは、雑種、という意味。

このワインの作り手は、動物愛護者で、
1本のワインを販売するごとに、
1ユーロが捨て犬保護の為に使用される。

星の数ほどワインがあるけど、
こういう話を聞くと、
そのワインと無償に出会いたくなる。

昔は物欲があったが、今ではすっかり、色あせて
落ち着いてしまった。

食べ物も質素になり、
今日の私の朝食は、麦ごはんと焼きのりと玄米茶だ。

品数が少ない分、麦ごはんの歯ごたえや香に集中して、
それはそれで、楽しい。

〈もっと欲しい!〉の欲が薄くなる代わりに、

〈共感できる人、自然と繋がりたいな~〉

という欲求は密かにあって、
その為に消費を楽しむようになってきた。

ワインを通じて、
様々な事情を抱えた犬、それを保護する人と繋がれる。

このワインから、
仲間、という香りが漂ってくるような気がします!







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2016年4月 4日 (月)

葡萄畑 4月3日の様子

赤ワインで有名な、
キャンティクラッシコ地区を散策した。

葡萄の樹の列と列の間では、
ファヴィーナと呼ばれる豆がグングン成長している。

ファヴィーナの根に出来る根粒菌は、
大気にある窒素を土壌に取り組んでくれて、
これは、重要な肥料となる。

葡萄の樹には、プクプクと芽が吹きだしていて、
今後、ここから葉が生まれ、枝が伸びていく。

葉っぱが増えていくと、
葉で作られる栄養が巡回し始め、
葡萄の赤ちゃん、花房が生まれるまでアッという間だ。

地上でも、地下でも、生命が動いていて、
これから葡萄畑の観察が楽しみです!

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キャンティクラッシコの畑より、今日は!

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2016年4月 2日 (土)

友達宅のランチは、10★食堂

鮮やかに開花したトスカーナの丘を超え、
10星食堂の麻美子ちゃん宅を訪れた。

お手製の手巻寿司と、エビとズッキーニ入り
アーリオ・オーリオのパスタはとても美味しく、
スプマンテの泡に触発され、会話も弾けた。

食事の後は、近くの公園に行って、
大人を忘れ、滑り台やブランコを楽しんだ。

どうして世の中に、
大人用の滑り台とか、ブランコがないんだろう?

あったら、絶対にヒットすると思う!!!

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2016年4月 1日 (金)

朝のニュースの一コマ

朝、ラジオを聴きながら顔を洗っていると、
沢山のニュースが耳に入ってきた。

2030年、
アイルランドはヨーロッパ一の肥満大国になるらしい。

今でも抗うつ剤の使用等が原因して
肥満が多いとのこと。

肥満は食生活の偏りからくるイメージがあったので、
抗うつ剤とは、意外だった。

OMS(世界保健機関)の調査をみてみたら、
2030年の肥満国は、アイルランドに続いて、
ギリシャ、スペイン、オーストリアなどが続いている。

アイルランドの肥満の状況とは、例えば男性の場合、
2030年には、89%の人が肥満気味で、
そのうちの半分は、肥満とのこと。

2030年まで、あと14年。

ちなみに今現在、
イタリアでは、子供の肥満が問題化していて、
ヨーロッパからみても、その肥満率は高い。

この子供達が、14年後に大人になった時を想像すると、
イタリアが肥満国No1になっているような気がするんだけど、そうではないのね?

南イタリアの子供の肥満率が高いのは、
食事が美味しから太っちゃうのかな?

それとも、ジャンクフード等、
食生活の劣化から、太っちゃうのかな?

肥満と社会の関係性について、興味が湧いてきた。

その他のニュースは、

中国の習近平主席に関して
「政治能力がない」という名無しの手紙が出回り、
中国では、ジャーナリストの家まで乗り込んだ捜索で
てんやわんや、という話題や

3月22日に起こったブリュッセルのテロの後、
市民の意識について、等・・・

凄い情報量だな!

日本のメディアは、グルメやお花見の話題が多かった。

福島の問題とかを抱えているけど、

外国人からみたら、
平和のイメージがあるような気がする。


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