今日の散歩
あまりに天気が良いので、沼に散歩に行った。
2羽の白鳥の傍で寛いでいたら、
年配の女性と男性がやってきた。
彼らの後ろに、猫も続いてる。
「可愛いですね~」と話しかけると、
「これ、野良ちゃん。毛並みが綺麗でしょ!」
と言って、おばさんは猫ちゃんのご飯の支度を始めた。
「あ~、来た来た! 黒ちゃん」
おばさんが指さす方角を見ると、
通りの向こうから外国人男性がやってきて、
その後ろに、ぎこちない小走りの猫が続いている。
これも、野良猫だ。
黒ちゃんを見て驚いた。
ティティちゃん、そっくりだ。
2匹が食事を平らげると、
「じゃあ、散歩に行くよ~」
そういって、三人は歩き始めた。
私は、「いってらっしゃ~い!」と皆を見送った。
でも、黒ちゃんは、私の傍で寝転んでいて、
毛繕いをしている。
「黒、行くよ~」
「そのうち、ついてくるでしょう」
三人は振り返りながら歩き始めたけど、黒ちゃんは、
私の傍にい続けた。
少したったら、外国人男性が戻ってきて、
「はい、行くよ~」といって黒ちゃんを抱き上げ、
散歩に行った。
残った私は、
食べていたオカキを小さく割って手のひらにのせ、
白鳥に差し出した。
勢いよくつつくから、最初はびっくりしたけど、
すぐに慣れた。
通りがかりの老夫婦が
「懐いてますね~。2羽とも雄ですか?」
と話しかけてきたので、
「いや、どうなんでしょう?」と答え、
それから、少し、おしゃべりを楽しんだ。
天気が良い日、〈自然と触れよう〉と出向いてみる。
動物がいるところで足を留め、しばし、彼らを愛でる。
そこに集まる人同士、何となく、通じるものがある。
今日の出来事をスカイプでパトリッツィオに話したら
「お~、まさしく、キヨミの世界だな~」
と、彼も喜んでいる。
野良猫も白鳥も、通りがかりの人も散歩の犬も
皆、穏やかで、
この、絵本の1ページのような光景は、
何もかもが自然だった。
気持にまでポカポカになった!
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