谷中でのんびり
今日は、フィレンツェから来たエマヌエーレと
上野を満喫した。
彼は、来日してから
秋葉原や渋谷の人混みに疲れを感じていたので、
上野公園を抜け、芸大を通り過ぎ、谷中に向かった。
狭い路地、墓地や古い家屋・・・
エマヌエーレは、
「ベッロ!」と口ずさみながら、ご機嫌だ。
大正~昭和時代を彷彿させるようなバーがあったので、
そこでランチをとった。
メニューにナポリタンがあったので、それを注文した。
「これが、日本人にとって初めて体験したパスタよ!」
ちなみに、イタリア料理にケチャップはあり得ない。
イタリア人は、
健全な素材のみを使用して美味しさを作り出すので、
トマトソースのパスタは、完熟トマト、
新鮮で良質なエキストラヴァージンのオリーブオイルが使用され、ゆで汁の塩加減とアルデンテに茹でたパスタの歯ごたえをもって、ボーノに仕上がる。
イタリア人にとって、
ケチャップが使用されたナポリタンは、
アボガドが使用された寿司のような感覚かもしれない。
木造の家屋、竿縁天井、
マッチ箱のようにコンパクトな空間・・・
ここで食べるナポリタンは、
どこか、モダンなメニューを注文しているような、
昭和のレトロを感じさせてくれて、
彼も、「ボーノ!」と言いいながら、
慣れない箸で頬張った。
店を出て少し歩くと、
リュックを背負った男性が
しゃがみこんで写真をとっている。
車の下には、撮影に付き合ってあげている猫がいた。
「キヨミ、日本人って、猫が好きなんだね」
「そうよ!」
私も、撮らせてもらった。
谷中のノンビリ感が、外国人には丁度よい♪
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