一生懸命に生きている
この映像を見て、涙が止まらなかった。
マエストロ Ezio Bosso は、
1971年 トリノ生まれの44歳。
ピアニストである兄弟の影響で、4歳から音楽に触れ、
16歳にして音楽家としてフランスでデビュー。
後、彼の才能を見出したLudwig氏との出会いをきっかけに、作曲と指揮の勉強を始めるが、2011年、筋萎縮性側索硬化症になった。
この病気は、
重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、
半数ほどが発症後3年から5年で
呼吸筋麻痺により死亡する。
治癒のための有効な治療法は現在確立されていない。
そんな彼が、イタリアのサンレモ音楽祭に現れた。
演奏する前、こんな事を聴衆に話した。
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私達の人生には、12の部屋がある。
中には、誰でも、嫌いな部屋があるんです。
小さくて暗い部屋。
私達は、一本の線ではない。
12の部屋のように、凸凹している。
最後の部屋は、人生の最後ではない。
だって、繰り返すから。
考えてみて。
誰だって、生まれた時の事は覚えていない。
だから、私達は、
また始めるための準備が出来ているんだ。
今から演奏する曲「Following a Bird」は
僕にとって、とても大事なんだ。
飛んでいる小さな鳥を追っている。
そして、見失ってしまう。
そこで、考えてみる。
大事なのは、
再び学ぶ為に失う、という事についていく事。
失う事は、悪い事だと思うでしょ?
ノー。
失っていいのは、僕たちの身近にある
偏見、恐怖、苦悩
今から弾いてみるね。
とても興奮してしまったよ
Questa è l'unica cosa che sento di condividere su Sanremo. Ezio questa sera sei andato oltre l'immenso...
Posted by Francesco Taskayali on 2016年2月10日
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