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2015年12月10日 (木)

クリスマスに染まったシエナを散策


久しぶりに街に出ると、
見慣れた街並みが、
まるでお伽の国のように別世界に感じられた。

中世の通りにはクリスマスソングが流れていて、
毎年、サリンヴェーニ広場に姿を現すモミの木には、
サンタクロースに充てた子供たちの願いが
くくりつけられている。

私とパトリッツィオは、
いくつかの願いをのぞき見してしまった。

「サンタクロースのおじさん、
 私はとってもお行儀が良かったです」

「サンタクロースのおじさん、
 夜が怖くなくなりますように」

子供たちの願いは意外に素朴だ。

「夜が怖いんだったら、
 サンタクロースのおじさんは来れないぞ!」

とパトリッツィオ。

ツリーを後にして、私たちは露店で焼き栗を買い、
頬張りながら散策をした。

「美味しいね~♪」

「うん。旨いな。でも、一つ欠点がある。
 栗を食べると、ガスが出るんだ。
 一粒食べるごとに、一ップリだ!」

「あら、そうなの? 知らなかった。
 いいじゃない、二人で共犯なんだから!」

私とパトリッツィオは、
今年もプレゼント交換をしないことを確認しあった。

私たちは、日々の生活の中で 
その時に置かれた状況に応じ、
相手に喜んでもらう為、そして自分が幸せを感じる為に、プレゼントをしている。

少なくとも私たちの間では、
クリスマスは相手を想う日であって、
プレゼントが気持を代弁してくれるとは思っていない。

それに、本当に欲しいものは、目に見えない。
だから、お祈りするしかない。

プレゼントの義務感から解放されているせいかな?

街を歩くと、色々な物事が目に飛び込んできて、
今が楽しく感じられる今日この頃です!

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