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2015年12月18日 (金)

クリスマスを配達する、郵便局のガブリエーレ

コンピュータに向かって仕事をしていたら、
突然、訪問のベルが鳴った。

窓から門を見ると、郵便配達のガブリエーレが立っている。

「チャオ! 私宛に配達なの?」

「そうさ!」

ポストに投函せず、わざわざ私のところにやってくるのは、
書留速達の受取りサインを求める時と、
日本からの荷物を受け取る際の税金の徴収だ。

部屋のインターフォンで門を鍵を解くと
ガブリエーレは小走りで階段を登り やってきた。

「はい、これ」

彼は、1通の普通の手紙と、CDを差し出した。

「友達に配ってるのさ!
 僕が編集した音楽CD。
 サプライズの内容なんだよ! 
 僕の声がJDのように入ってるんだ!
 僕のアイデアを友達に広めたくって、
 こうして、配ってるのさ!」

私は拍子抜けしてしまい、
彼の、子供のような無邪気な気持に感動してしまった。

そして、仕事に対してマニュアルを全てと考えず、
人間味をもって楽しむ彼の姿は、
忘れかけていたものを、思い出させてくれた。

この時期、商業主義的な要素をまとったクリスマスも目立つけど、
ここシエナの田舎にいると、
純朴な表情をしたクリスマスを感じられる。

誰かに思ってもらえる、って
やっぱり、嬉しいな!

秋から仕事に集中して過ごしているけど、
気持ちを柔らかく切り替えて、大切な人達に思いをはせたくなった。

ある程度のところで仕事を辞めて、
クリスマスに向けて、生活の速度をアンダンテに整えよう。

だんだん、クリスマスが好きに思える、
今日この頃です!

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